ハーメルン
アルビノ美少女にTS転生したと思ったらお薬漬け改造人間状態にされた上にシティーハンターの世界なんですけど?
第1話「恐怖の暗殺マシーン?ホワイトデビル出撃の巻!」

巨大麻薬組織ユニオン・テオーペ。
裏社会で名を馳せる秘密組織だ。
その本拠地で、長老と呼ばれる指導者に報告を行う黒服の姿があった。
報告を受けた長老が驚愕に目を見開いている。

「なにィ?将軍(ジェネラル)が!?」

「はい・・・。敗れました。次は誰をやつに・・・?」

問われた長老は顎に手をやり、フ、と笑いを零した。

「将軍すら敗れたとなれば、もはやアレを使うしかあるまい。」

「アレ、と申しますと・・・?」

「デビル、来い。」

長老がパンパン、と手を鳴らすと、いつからそこに立っていたのか黒服の背後から小さな影が現れた。
いきなり気配が湧いて出たことで驚いた黒服が横に飛びのいたことで、照明の明かりが影を照らす。
その影はまだ年端もいかぬ少女だ。
真っ白な髪と肌、赤い瞳はアルビノの特徴のソレだ。
年の頃は10才かそこらに見える。
愛らしい顔立ちをしているが、全くの無表情で人形が立っているように見えるほどの無機質さを感じる。
大き目の白いロングコートに身を包んでおり体のラインはほぼ見えず、袖も手のひらの中ほどまで伸びているため、特徴的な白い肌は首から上しかほぼ見えない。
その姿を見た黒服は、冷や汗を流しながら戦慄したように声を零した。

「ホ、ホワイトデビル・・・!ユニオン・テオーペ最強の暗殺者・・・!」

ホワイトデビルと呼ばれた少女は黒服を一瞥すらせず、ぼんやりと虚空を眺めている。

「デビルよ。日本に赴き冴羽 獠を・・・シティーハンターを殺せ!」

「・・・はい。承知しました。」

鈴が鳴るような声で返答したホワイトデビルは踵を返し、不思議なほど足音を立てぬまま歩いて部屋から出て行った。
それを見送った黒服が、流れたままになっていた冷や汗をぬぐう。

「恐ろしい・・・!最後まで物音はおろか、ろくに気配すら感じなかった。本当に目の前にいたのか、あの女は・・・」

「クク・・・デビルは幼少から暗殺者として育て上げられた生粋の殺人マシーンだ。いくら奴とてひとたまりもあるまい。」





(シティーハンターに勝てるわきゃねえだろおおおおおがあああ!!!どうせなんやかんやあって爆発炎上した俺を背に止めて引いてGETWILDだろうがあああああああ!!!!)

長老の部屋から出て自室に戻った俺は心のうちで絶叫しながら頭を抱えていた。
俺は元々、しがない会社員だった。
ある冬の日の会社帰りに凍った足場で足を滑らせ縁石に倒れこんだところまでは覚えているのだが、次に目が覚めたら赤ん坊でしかも女の子だった。
多分打ちどころが悪くてポックリ逝ったんだと思う。
自意識が芽生えた時には何やらいいつくりのベビーベッドに寝かされており、周りの会話は全部英語。
最初は植物人間にでもなってしまったのかと怯えたが、どうやら自分は赤ん坊のようでそれも女の子、ということに気が付いてからは周りの情報の把握に努めた。
これが噂の異世界転生というやつかと思ったのもつかの間。
冷静に考えれば周りの人間の会話は英語だし、服装から見てもそんなに記憶と相違はない。
ちょっと流行りが遅れているかなと感じる程度で、大きく文化の違いはなさそうだし魔法もなさそう。

[9]前書き [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/5

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析