ハーメルン
アルビノ美少女にTS転生したと思ったらお薬漬け改造人間状態にされた上にシティーハンターの世界なんですけど?
第6話「危険な女? 刑事と走る白い影の巻!(前編)」

(リョウ)の所持するマンションの一室。
香の部屋で、段ボールに向き合う白と香。
白が中身を取り出して香に見せる。

「……これは?」

「ダメ!」

「……こっちは。」

「ダメ!」

「む、むう。これも?」

「これは……そもそもなに?」

箱の中身は白が元々持っていた装備類である。
前回の依頼に白が参加したことで、今後も手伝うこととなった白。
それに伴い、装備を一部返してもらうこととなったのだが。

「これは手首につけるフックショット。腰にベルトをつけることで、バックルに仕込んだハンドルを回して巻き取ることができる。」

「……うーん、ダメ!」

「香。この調子じゃ殆ど丸腰になる。」

香がオッケーしたものだけ持ち出すとのことで選別していたのだが、今のところの選別状況は酷いものだ。
まず刀剣類は全部ダメ。
この時点で箱の中身は半分以上ダメなのだが。
他のツール類も、危険そうなのはダメだ。
オッケーに分類されたものをチラ、と見ると針金、ペンライト、聴診器、パチンコ玉。
ダメに分類されたのは刀剣類を始め、フラッシュバン、ドライバー、ペンチ、金槌、糸鋸、フックショット。
許可されたものの中で唯一武器に使えそうなゴツ目のペンライトを片手で軽く素振りし、しっくりこなかったのか頭を振る白。

「せめて、ナイフを一本。」

「ダメ!怪我したら危ないでしょ!」

「……香。私、16歳。気にしすぎ。」

刃物どころか、なるべく尖ったものすら持たせようとしない香の徹底振りに流石にどうかと思った白が不満を訴える。
香は気まずそうに目を逸らして頬をかいた。

「うーん、頭ではわかってるんだけど。白ちゃんってどうも見た目だけじゃなくて立ち振る舞いも幼いから、そうは見えないのよね。」

「立ち振る舞いが……幼い……!」

ショックだったのか、白が手に持ったペンライトを取り落とす。
一方香は、そういうところよ、と苦笑している。
白としては表情に出ない分ボディーランゲージを大げさにやっているつもりだったのだが、それが幼い印象を与えていたようだ。
中身が元会社員男性の白としては、これは大変遺憾である。
どうにかこの誤解を解かねばならぬと思ったところで、不意に妙な気配を感じて顔を上げた。
意識を集中すると、どうやら(リョウ)の部屋に誰かいるようだ。
白の様子が変わったのがわかったのか、香が怪訝そうに尋ねる。

「どうしたの、白ちゃん?」

(リョウ)の部屋に誰かいる。それと地下の射撃場にも。」

「え?」

(リョウ)のマンションの地下は射撃場兼武器庫になっている。
無論厳重にロックされており、鍵の管理は(リョウ)だ。

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