ハーメルン
アルビノ美少女にTS転生したと思ったらお薬漬け改造人間状態にされた上にシティーハンターの世界なんですけど?
第6話「危険な女? 刑事と走る白い影の巻!(前編)」

それに何も感じないほどドライな人間だっただろうか。
ふと前世がどうだったか考えようとしたが、殆ど思い出すことはなかった。
靄がかかったように記憶が霞んでいる。
自分は前世で、どんな人間だったのだろうか。
考え込むが、一向に思い出せなかった。
信号が青に変わり、ゆっくりと車が走り出す中(リョウ)が口を開く。

「今回の依頼、君は手を引いてもいい。今後も荒事には手を付けず、家で普通の暮らしをしてもいい。」

「それは。」

白は反射的に否定の言葉を吐き出そうとして、ルームミラー越しに真剣な目で見つめる(リョウ)を見て、言葉を飲み込んだ。
少し考えてから、白は再び口を開く。

「やらせてほしい。(リョウ)や香と一緒に依頼を続けることで、何かが見える気がするから。」

「……そうかい。」

真剣な目をふっと緩ませた(リョウ)が横目で助手席を見ると、途中で起きていたのだろう、香も困り顔ながら笑みを浮かべていた。
香は助手席から後部座席に身をよじるようにして手を伸ばす。

「白ちゃん、これ。」

「これは……」

香が差し出したのは、白の使っていたサバイバルナイフだった。

(リョウ)についていくなら、丸腰じゃ却って危ないでしょ。持って行って。」

「……うん。ありがとう、香。」

「ただし!絶対怪我をしない事!いいわね?」

「うん。」

本番の潜入は本日深夜。
潜入ルート構築から射撃ポイントまでの一番槍は、白に任された。

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