ハーメルン
悪事を働かない、あくタイプ使い
悪事を働かない、あくタイプ使い


 目前の男性の様なトレーナーに成りたいと思った。そして、それと同時に戦い、勝ちたいとも。


「ギガンだ」


 カモミには顔を向けず、背中越しに男性・ギガンは答えた。


「テメェの名、覚えたぜカモミ。『その時』を楽しみに待ってるぜェ、ククク…!」
「──はい!」


 そのやり取りを最後に、2人は別れる。足取りは互いに力強く、確かなものだった。


「すごかったなヒトカゲ…! 俺たちも、あんな風になろうぜ!」
「カゲッ!」


 まずはトライシティにてトライジムを打ち破る。相棒のヒトカゲを連れるカモミは、ギガンのバトルを目の当たりにした熱が冷めず、自然と走り出していた。それは彼の相棒も同じらしく、彼らは揃って3番道路を駆けて行く。


「ククク…! あくタイプのエキスパートであるこの俺様に、あんなギラついた視線をむけるたァ、なんとも見所のあるガキだ。これは気を抜いてられねェぞ、モルペコ…!」
「うらうらっ、うら〜」


 ──これはあくまで、『序章』に過ぎない。
 あくタイプ使いのトレーナー・ギガン。ある者は彼を目指し、ある者は彼と啀み合い、またある者は彼に想いを寄せる。ギガンを中心に巻き起こる喧騒は、いつしか地方全体を巻き込んだ大事件にまで発展するのだが……それはまだ誰も知らない、先のことだ。

 ポケットモンスター、縮めてポケモン。不思議な生き物と共に生きる彼らの冒険は、まだまだ始まったばかり──。





 ***





「──ククク…。それじゃあ始めるとするか。メチャクチャにしちまったフィールドの、後片付けをなァ…ッ!」
「手伝いますッ!!」
「うォッ!?」

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