ハーメルン
上位者少女が夢みるヒーローアカデミア
14話 臨時休校と退院です

 
 
 私にとって()()()は、とても複雑な存在なんです。
 
 実の娘に対して何を……と、大抵の人は眉をひそめるでしょうが、そんな人達に聞きたいです。覚えが一切無いにも関わらず5歳の娘と妻がいる現実を、受け止めきれる人いるんです?

 こんなの、オールマイトだって裸足で逃げると思います。

「…………っ」

 ()()()から逃げる様に目覚めの扉を潜り抜けた私は、見知らぬ部屋(病室?)で目を覚ます。
 ドッドッドッと心臓が高鳴り、近くの心電図モニターから発せられるアラームがうるさい。

 ……焦りました。

 ()()()は、まだ数回しか会った事のない私を、それでも『父親』として慕ってくれる。
 しかも、初めて一緒に食事をとった事がよほど嬉しかったのか『私は、大きくなったらお父様のお嫁さんになりたいです』と言われました。
 思わず、楽しそうにからかう()をぶん殴って『そういえば、もう目覚める時間でした!』と、返事もそこそこに飛び起きたのですが……。

「…………」

 罪悪感に苛まれている。

 色々な人に、不甲斐ないと責められても仕方のない状況ですが、でも、無理でしょう?
 5()()()()()()()()()()()に、どう接すれば良いのかなんて分かりません。普通のパパさんが言われて嬉しい台詞集とか、私には吐血ものに受け入れがたいのです。

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