ハーメルン
スネイプ家の双子
18 お姫様は悪戯好き!



ソフィアの怪我は夜には回復し、グリフィンドールの談話室に戻る事が出来た。
強い薬の副作用で少し倦怠感はあったが、夜にゆっくり眠ればマシになるだろう。

ソフィアは太ったレディに合言葉を告げ、もう少し身長の低い生徒のことを考えた作りにしてほしいと内心で思いながらなんとか額縁を掴み這い上がった。


談話室に降り立った途端、身体に強い衝撃的と圧迫感、そして暖かさを感じソフィアは目を丸くした。


「──ジョージ?」


自分を強く抱きしめるジョージの腕の中でソフィアは驚きながらくぐもった声を上げた。


「ソフィア!大丈夫かい?かなりの怪我だってきいたよ!?」
「俺らすぐに様子を見に行ったんだけど、ポンフリーに面会謝絶だって言われて…」


ジョージは身体を離すと心配そうにソフィアを見つめる、隣に立つフレッドも怪我は残っていないかと頭の先からつま先までじっと見ていた。

二人の心配そうな顔にきょとんとしていたソフィアは嬉しさと、何だか2人に似合わないその表情に思わず吹き出してしまう。


「あははっ!大丈夫よ!…でも、面会謝絶なのは知らなかったわ」


ソフィアは2人に促され談話室のソファに座った。2人はまだソフィアを心配していたが、いつものように笑う彼女を見てほっと安堵の息を吐く。


「んー多分、怪我が背中で…治療のために上は裸だったの、だから人を入れなかったんじゃないかしら」


ソフィアは何でもないように言うが、双子はその言葉に彼女の裸体を想像しかけて慌てて首を振り自分の想像をもみ消した。年頃の男子なのだから、つい想像しても仕方のない事だろう。


「まぁ、無事で良かったよ」
「ああ、本当にな!快気祝いに…1つ良い話があるんだ!…聞いてくれるかい?」
「ええ!勿論よ!」


双子の悪戯っぽい笑みに、ソフィアも同じように笑う。3人は頭を合わせるようにして身を屈め、他の誰かに聞かれないよう声を顰めながら彼らの言う良い話、をし始めた。


「──で、これを成功させるにはソフィアにも協力して欲しいんだ!」
「無理にとは言わない、病み上がりだろうし、…間違いなく減点されるからな」


ジョージはソフィアの身体を気遣ったが、ソフィアは楽しげに笑うと迷う事なく頷いた。


「大丈夫よ!是非協力させて!」


双子は顔を見合わせ、にやりと笑うと同時に立ち上がり演技かかった動作でソフィアに手を差し出した。


「それならば!我らが姫様の快気祝いに!」
「素晴らしい余興を演じましょう!」
「ふふっ!光栄だわ!」


ソフィアはそれぞれ差し出されたジョージの右手とフレッドの左手をとり、しっかりと握った。



ーーーー


土曜日の朝、ルイスは大広間でいつものようにスリザリンの生徒が集まる長机の席に座りながら、どこか不安気な顔で何度も入り口を見ていた。
人が入るたびにその人物が探している人ではないとわかると肩を落とす。


「…ソフィア…どこ行ったんだろう…」


昨日の夕方、ドラコと別れ医務室に行った時にはまだ会う事が出来なかった。それでも諦めきれず自由時間の終わりぎりぎりに医務室に向かえば、もう回復して寮へ戻ったという。

[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/3

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析