ハーメルン
聖闘士セイヤッ! 水晶哀歌~水晶聖闘士になった俺の華麗なる生存戦略~
第2話 「非情! オーロラの対決」を台無しにする生存戦略
後の事は星矢たちに任せればいい。
……。
…………。
………………もにょる。
何か、こう、もやっとする。
これは、水晶聖闘士の感性か?
聖闘士としての義務や使命を果たせと?
いや、別に俺がやらんでも原作では――
――原作では?
待て。
ちょっと待て。
どこまで――進む?
どこで――終わる?
まさか、Ωまで行くのか?
星矢が言った言葉を思い出せ。
『魔鈴さんの言っていた通りだ、あの男は邪悪の手先となっているんだ』
アニメでの魔鈴はそんなことは一言も言ってない。
ここにいた敵はヒャッハー共だけで、ギガース参謀長の取り巻きなんかいなかった。
描写されていないだけと思っていたが、逆に言えば、描写されてない場所で何が起こるかなんて分かりはしないってことだ。
水晶聖闘士はここで死ぬ。
それで水晶聖闘士の物語は終わりだ。
でも俺は死にたくない。
死にたくないから生きる。
俺の道は描写されていないのだから、当然その先に何が起こるかなんて分かりはしない。
しかも、ここはアニメ版基準の世界。
アニメ版は、原作漫画に比べてモブが死ぬ。
一般人が死ぬ。
街一つ、国一つ簡単に滅ぼされる表現がある。
仮に、劇場版まで加わったら?
ヤバい。
特に劇場版はヤバい。
一般人への被害もそうだが、最強の黄金聖闘士が噛ませ役にされかねない世界な時点でもうヤバい。
アニメ版からの派生だから、この世界に関連する可能性は非常に高い。
敵の強さを強調するのにメインキャラの師匠役って噛ませ役にぴったり過ぎないか?
イカン。
このままフェードアウトは悪手な気がする。
俺の力がどこまで通じるか分からんが、むしろ、先が見えている星矢たちと共に行動した方が良いまである。
いっそアテナの護衛役になるとか――駄目だ。それこそ噛ませ役コースだ。
アイオリアやらソレントやら、ヤベーのに襲われて、気を付けろ氷河、とか言い残して倒される未来しか見えん。
なんてこった。
原作知識で俺ツエーなんて調子に乗ってた俺の馬鹿。
原作知識がアダになって、逆に身動きが取れなくなってるじゃねーか!!
to be continued……?
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