報告書014『プロジェクト・オーダー:中編』
その通信と共にUMAPのマークが塗装されたUH-60J兵員輸送ヘリを護衛するOH-1改攻撃ヘリがローター音を響かせながら攻撃に加わる。
――――――――――――――――
――――東京湾上空
「敵機撃墜!」
F-16改のパイロットがHUDの中で四散するフランカーもどきを確認し、次の目標を探そうとした瞬間――――正面からミサイルを叩き込まれる。
爆発と共に黒煙が広がり、それを突き破るように現れたフランカーもどきを下方から引き裂く20ミリ機関砲弾。
仲間の仇を討ったF-15SJ――――そのパイロットは後方にフランカーもどきが集まるのをミラーで一瞥し回避を試みるが――――振り切れない。
時にアフターバーナーを吹かしつつ急旋回も織り交ぜて敵機を振り切ろうとするも、向こう側も手練れが揃っているのか中々離れてくれない。
「くっ――――」
背中に冷たいものを感じた次の瞬間――――後方のフランカーもどきに次々とミサイルが着弾しミラーが爆炎で明るく輝く。
「!?」
自らを救ったミサイルが飛来した方向を凝視すると、海面ギリギリを飛行する漆黒のフランカーが複数機、その翼に赤い「POCU」の文字が見える。
『こちらPOCU航空部隊所属、スコミムス隊。これより航空自衛隊を支援する』
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