第十一話 恐るべき血鬼術
side 善逸
毒をもって毒を制す………よく言われる諺だが………
「変態をもって変態を制す………か。」
俺たちが毒扱いされてる事が悲しくて仕方なかった。
「ねえ出汁介、俺って変態なの?」
「炭治郎、安心しろ。お前も立派な変態だ。」
「そうなのか…………」
ちなみに最近炭治郎も変態認定された。理由は俺たちが布団に置きっぱなしにしてた下世話倶楽部を読んでたから。しかもコイツ嘘つけないから、興味津々なのすぐバレたよ。本人は納得いってないけど。
「ちんぽこ、オレは⁉︎」
「伊之助はまだだ。もうすぐ開花するだろう。」
伊之助についてはそのままでいいと思う。変態4人と行動を共にする禰豆子ちゃんが可哀想だから。
しばらく歩くと、
「変態がいる‼︎助けてぇぇぇ‼︎」
遠くから女の子の叫び声が聞こえた。なので、
「待ってろ、今すぐ行く‼︎」
俺たちが全速力で叫び声がした場所に駆けつけると、
「うわぁぁぁぁ、変態が増えたぁぁぁぁ‼︎」
状況が悪化した。
「変態⁉︎どこだ、どこだ⁉︎」
「お前だよ、出汁介。」
「俺が変態だと?寝言は寝て言え。」
「ならそのチンコを寝かせろ‼︎」
これも、だいたい出汁介のせいだ。いくら避けられようとも、チンコを出し続ける。その精神力、もっと他のところに活かせないかなぁ?
それにしても、変態って誰のことだろう?出汁介はともかく、他に変態が居るはずだ。果たして…………?
答えは、すぐに分かった。
「やあやあ、鬼殺隊ども‼︎俺の名は釜鵺…………ってチンコ丸出しじゃね〜か⁉︎」
右目に変態、左目に参と書いてある、黄色い着物を着た男の鬼が現れた。名前は釜鵺らしい。
「変態の、参………?どうして今、ここに……?」
炭治郎よ、上弦の参みたいに言うな。
「変態サン?」
伊之助よ、変態だけ丁寧に呼ぶな。むしろ雑に呼べ。
「どうした?チンコ丸出しのどこがおかしい?」
出汁介、おかしいとこしかねえだろ。
「「全部だよ‼︎」」
思わず鬼と口が合った。
「お前ら………やったこともないのに否定するのはどうなんだ?」
「やったことあったら問題だろ‼︎」
「好き嫌いはよくない。一度下を脱いでみてはどうだ?」
「変な提案するな‼︎」
そして、変態の参と変態の珍の間で漫才が始まった。頼むから、変態同士勝手にやり合ってて欲しい。
「ああ、もう、まどろっこしい‼︎」
「随分短気だな。もしやアッチの方でも早いのではないか?」
「うるさい‼︎俺は早漏じゃない‼︎」
ぶっちゃけ、上弦相手じゃない限り出汁介だけでなんとかなる気がする。俺、帰っていいかな…………?
「くそっ!こうなったら………血鬼術………」
とりあえず、この血鬼術だけ避けるか……………
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