第十三話 天地反転
side 善逸
髭のおじさん………出会いざまに下ネタ………絵に描いたような変態がやってきた。
「「なんでお前(アンタ)も変態の参なんだよ⁉︎」」
しかも参。どんだけ自己申告被るんだよ‼︎
「いや、俺は参くらいだろ。」
「いいや、アタシが参くらいよ!」
「いやぁ〜、俺が参くらいだと思うんだけどな………」
4人中1位を争うなら分かる。最下位もまだ分からんでもない。なんで3位?なんでそんな微妙な立ち位置を争ってるの⁉︎
「それはさておき、」
おくな‼︎
「俺の血鬼術を喰らうがいい‼︎」
とりあえず、コイツは戦闘狂の変態らしい。危険だから対応しないと‼︎
「血鬼術 天地反転‼︎」
なにやらヤバそうな血鬼術。何が来る⁉︎攻撃を見極めろ‼︎
「「「なんだこれ⁉︎」」」
くそっ、チン毛がめちゃ増えた⁉︎はみ出るくらいに‼︎
「オマエラ、頭チン毛になってるぞ‼︎」
しかも頭がめっちゃスカスカになった‼︎なんかチリチリだし‼︎一体何が起きたんだ⁉︎
「天地反転…………上と下を入れ替える…………」
「察しがいいな、チンコ男。俺の血鬼術は、上の毛と下の毛を入れ替えるものだ‼︎ 髪の毛の平均は約10万本、対して陰毛の平均は5000本。はみ出て当然‼︎」
ふざけんな⁉︎髪の毛とチン毛を入れ替えたのかよ⁉︎
「俺は下を履いてなかったから耐えられた。下を履いてたら耐えられなかったかもしれない。」
それは耐えてんじゃなくて諦めてんだよ‼︎
「くそっ、なんのためにそんなことを⁉︎」
伊之助の怒りはもっともだ。なんでそんな地味で陰湿な嫌がらせを嬉々としてするのか。なんでそんなしょうもない血鬼術を誇りに思えるのか‼︎
「体毛はその人に意外な一面を与えてくれる。すっごいお淑やかで美人なのに、下の毛は剛毛だとか。逆に遊んでそうな女が生えてなかったりとか。あとは股間から毛が大量にはみ出る。我慢出来ずに下を脱ぐ。それが堪らなくてねぇ。」
「ただの性癖じゃねえか‼︎」
本当に傍迷惑な野郎だ‼︎こんな奴は殺さねばなるまい‼︎
「くそぉぉぉぉぉ‼︎チンコのらへんがゴワゴワする‼︎」
だがその前に、下が気持ち悪い‼︎急にチン毛が20倍になったからな‼︎入りきらねえんだ‼︎
「お前ら、下を脱ぐことをお勧めする。気持ちいいぞ。」
「「「嫌だ‼︎」」」
でも、露出狂の変態にはなりたくない‼︎出汁介と同じには、なりたくない…………
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