ハーメルン
丸藤翔のやり直し
学園代表決定戦と、ノース校との交流試合。セブンスターズ、襲来

 ノース校と本校の対抗戦が行われる事になったッス。
 例年ではお兄さんだと思っていたけれど…。


「一年生から選ぶッスか。となると選ばれるのは…」


 僕自身は出れるとは思っていないッス。筆記では三沢君が、実技では遊城が上ッス。
 やり直せたところで、僕はトップには立てないッスね…。



 オベリスクブルーの高田と、万丈目君、そして三沢君と黒庭君が選ばれたッス。
 相手は一年生という事らしいッス。



 高田の【キメラテック・ランページ・ドラゴン特化型】サイバー流デッキを黒庭君が打ち破ったッス。
 決め手は黒庭君のブラック・ガーデンと伏せカードを破壊したところ、やぶ蛇の効果で異星の最終戦士を特殊召喚した事ッスね。

 万丈目君が三沢君を倒したッス。
 決定戦では、ブラック・ガーデンで思うようなデュエルが出来なかったものの、万丈目君が勝利したッス。




 ノース校の代表は、橘 一角という生徒だったッス。
 アームド・ドラゴンとサイバー・ダークを組み合わせたデッキで、ノース校秘伝のカード、アームド・ドラゴンLv10を駆使していたッス。
 それでも万丈目君が勝ったッス。


 見物に来ていた、万丈目君のお兄さんたちがアームド・ドラゴンのカードを気に入って、ノース校の校長と交渉して、アームド・ドラゴンのカードを一式買い求めていたッス。
 アームド・ドラゴンLv10は手に入れられなかったみたいだけれど、万丈目君はLv7までのカードを駆使することに決めたみたいッス。






 教頭室。土門教頭は交流試合の間、謀略を練っていた。
 交流試合など、全く興味がわかなかったからだ。


「どうしたものか」


 入学試験で恥をかかせた遊城十代を退学に追い込みたかったが、理事長の圧力でできなかった。
 廃寮に入ったという事で退学にしようと思ったら、孫娘が出しゃばって切った。忌々しい。

 忌々しいといえば、自分を軽んじる秋津園子の姪っ子を退学にしようとしたのに、しゃしゃり出て来た丸藤翔!あいつも気に入らない!


「遊城十代と丸藤翔、邪魔だな」
「ああ、全くだ」
「?!だ、誰だ!」


 見知らぬ少年が、教頭室に入りこんでいる事に気づく土門教頭。


「デュエルアカデミアを受験したのに、不合格にされた哀れな生徒だよ」
「その顔は見覚えがあるぞ!実技試験でフルバーンを使い、編入試験を受けて筆記で落ちた奴だな?」
「ぐっ」
「にも拘わらず、入学しようとは…。分校、特にノース校へ行けばいいだろう?あそこなら40枚のカードと学費さえ納めれば入れるぞ。」
「黙れっ!もうノース校では意味がないんだ!本校で無いと!」

 何故そこまで本校に固執するのかわからない土門教頭。

「今日だったのか、交流試合は。そうと知っていればノース校でトップになってアカデミアに入れたのに」
「お前は何を言っているんだ?元々ノース校の生徒を本校に編入させるわけないだろう。本校からノース校へ行き、その後本校へ戻るならまだしも」
「もういい!俺はセブンスターズとしてこの島に来た!」

[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/3

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析