最終ウェーブ
10/24/2:24 クレアスノダール艦橋
燃え盛る市街。
地上の光が闇夜を照らし出す。
蜂起を開始してからほとんど変わらないこの光景。
非感染者への復讐に、喜びを露わにするのはいいでしょう。
弱者が強者を圧倒する瞬間は実に素晴らしい物です。
絶頂すら感じてしまうことでしょう。
私にもよくわかります。
ほとんどの犠牲者を出さず中央を含む4区画を制圧。取り逃しも少々ありましたが多くの小隊を殲滅。市長を含むこの都市の稼働に必要不可欠な人員の捕縛は完了している。
後の取引に使うための人質、英雄の捕獲は失敗しましたが他は完璧と言っていい。
順調です。
そう、順調すぎるのです。
ああ、それだけでこの一大イベントを終わらすのは、あまりにも惜しすぎる。
そうは思いませんか?
ですので、少しばかりテコ入れを入れましょう。
初めに言ったでしょう?
ワンサイドゲームはつまらないと。
「フェイスレスッ!!」
「おや、クラウンスレイヤー。どうしたのですか?そんなにも息を切らして」
「ふざけるな!」
「ふざけてなどいませんよ。何があったのか、一から説明してもらっても?」
「っ!貴様.....!見てわからないのか!同胞たちが次々と異形へと姿を変えていっている!ありえないほどの成長を遂げた源石に飲まれてな!あんな急成長、天災被災地でさえ見たことがない。それに、あんな風に源石が意志を持った様に動き出すなんて聞いたこともない.........
お前のアーツ以外では。
源石を操り、源石融合率や活性化さえも自由自在。そんな奇跡を起こせる人間をお前以外に俺は知らない」
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