Web.1 Once Upon a Time The...Spidey
COLOMBIA
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『あー、あー、……んん。……オーケー! じゃあ! もう一度だけっ…! ……ちょっとテンション高すぎ? 普通に、普通に……テイク2……OK? じゃ、もう一度だけ説明しよう!』
『僕はピ……そう、僕はかつて普通の高校生だった。でもその正体は……そう、スパイダーマンだ! この世界でたった一人のね』
『九年前、僕は放射性の蜘蛛に噛まれてスパイダーパワーに覚醒めた。けど、手にした力を僕は私欲に使った。だから、僕のせいでベンは……叔父さんは強盗に殺された。……若く親を亡くした僕を育ててくれた、大切な肉親だった。僕はその強盗を……んー暗いし長いよね……』
『……で、まあ色々端折るけどその後はキャプテン・アメリカの盾を奪ったり、石コレクターのエイリアンと戦ったり……で、宇宙で一回死んじゃって……五年後に蘇った。アイアンマン……スタークさんの犠牲と引き換えに。で、極めつけはあれ……そう、皆も……まあもう覚えてないよね。……全世界に僕の正体がバラされたんだ。ミステリオの死と、「スパイダーマンは偉大なミステリオを殺した殺人鬼」ってショッキングで超・大迷惑なフェイクニュースのおまけ付きでね。』
『そのせいでネッド、MJ、そしてメイにも迷惑を掛けた。……そこで頼ったのが宇宙で共闘した最強の魔術師、ドクター・ストレンジだ』
『僕はスティーブン……あ、スティーブンってのはドクター・ストレンジのファーストネームね。フルネームはスティーブン・ストレンジで……ちょっと話が脱線したけど、僕はスティーブンに頼んだんだ、何とかしてほしいって。そしたらなんかすごい魔術を使って全世界からスパイダーマンの正体を忘れさせようとして……失敗しちゃった。……主に僕のせいで……で、逆に「ピーター・パーカーを知る人物」を呼び寄せてしまったんだ。そしてマルチバースから五人のヴィランと……二人の”隣人”がこの世界にやってきた。』
『紆余曲折の果て、僕たちは全員を救ってみせた。でも、代償は僕らの想像を絶した。……全員は救えた。ただユニバースを崩壊させないためには、僕に関するあらゆる記録、痕跡、そして存在がユニバース全体から消え去らなきゃならなかった。僕はケジメを付けるため、ユニバースと引き換えにすべての人に忘れられた。それは友人からも、戦友からも、……恋人からも。例外は無かった。そこでようやく僕は未熟なスパイダーボーイから、真の意味で……「親愛なる隣人・スパイダーマン」に成った』
『で、今に至るってわけ。1年経つのは意外と早くて……まあ、僕の存在は綺麗すっかり忘れられてるままだけど。さて、この独り言イントロもそろそろ終わりだ。……いつかの”君”に、届くことを祈って。』
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