ハーメルン
深淵卿……?いいえエルデの王です
えっ?この状況(修羅場)からでも入れる保険があるんですか?!


周りの大人でさえ、助けに行かなかったあの男の子とおばあさんのことを思い出しながら遠藤君に言った。すると遠藤君は

「助けを求めていたから」
「……それだけの理由で?」
「うん?人を(良くも悪くも)助けるのはダメなのかい?」
「……」

……私は遠藤君から嘘を感じなかった。遠藤君のまるで当たり前といった表情で分かった。

遠藤君は……本当に優しいんだね……

「じゃあさ……もし、私が助けてって言ったら助けに来てくれる?」

私は遠藤君を試すように言った。何故かは知らないけど私を避けているように感じた遠藤君にとって意地悪な質問だと思う。だけど……

「勿論助ける」
「……遠藤君は強いんだね」

遠藤君は即答した。彼の表情は先程の苦虫を嚙み潰したような表情ではなく、至って真剣な表情だった。
私は彼に恋をした


……だけど次の言葉に私から表情が消えた

「まぁ……ラニに顔向けできないからなぁ……」
ラニって誰?
「あっ……やべ……」
答えて!!
「えっとね……え「女?」あー……うん」

……更に遠藤君を問い詰めるとそのラニって人は遠藤君の初恋なんだとか……ふーん……私なんかよりその子の方が良いっていうんだ……

ムカツク

彼の笑顔を独り占めにしていたであろうその存在にムカツク
私の知らない彼を知っているそいつがムカツク

確かにポッと出の私だけど……彼のラニとやらを語るその表情に僅かな笑みがこぼれているのがなおさらムカツク!!

「……覚えておきなさい」
「へ?」
「遠藤君を振り向かせて見せるから……」
「あ……あの……?」
「……学校で楽しみにしてるね?」

遠藤君を私色に染めて見せる

私はまだ見ぬライバルに嫉妬の炎を燃え滾らせながら学校の日を待った。



「……なんか悪意を感じたんだが……我が王よ、何か知らんか?」
「……あー……うん……えーっとね……実はね……」

「なんてことをしてくれたんだ我が王よ」
「まじで申し訳ありませんでし「だが」」
「……私もその小娘なんかに我が王をそうやすやすと渡さぬ」

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