ハーメルン
内惑星艦隊の奮闘
特殊兵器郡


この大戦果を受けてデザリアムから地球を奪還した後に地球連邦政府は可能な限り早い復旧を求め、更に新しく北米管区や南米管区、そしてオーストラリア管区にも配備が決定することになった。


特殊対空用長距離巡行ミサイル『ヘリオス』

[元ネタ] エースコンバットのアーセナルバードのヘリオス

この対空用巡航ミサイルは内惑星艦隊司令官の月村束が同艦隊の技術士官にしてIS開発・運用の第一人者である出雲博士とともに二人の補佐官である千冬とクロエを巻き込んで開発した大気圏内専用の特殊対空兵器である。

(なおこの際に副司令官のディアーチェと総司令部に連絡していなかったのでディアーチェと連合艦隊司令長官である土方提督にこっぴどく怒られたとか‥‥)

仕組みは単純で敵編隊の付近や中心部で起爆。その弾頭に搭載された特殊爆薬と特殊燃料を瞬時に爆発させて周囲に大規模な爆風と熱波を発生させる。つまりたとえ爆発範囲に巻き込まれなくても機体にある程度の損害を与えることができる上搭載されている爆弾・ミサイル等が誘爆するのを誘発させることも可能であるのだ。

元々は対地攻撃用に内惑星戦争前に各国軍が開発・生産し、国連の元に統一しさらに地球連邦政府に代わってからは全く使う機会がなく放置されていた長距離巡行ミサイルだったが、イスカンダル星救援作戦にて月村艦隊司令長官と出雲博士が合同で作成した三式弾改…正式採用名称『波動カートリッジ弾』の設計思想をもとに月村束から改修指示が出されてジャブロー基地にて改修され、ジャブロー基地や『120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲』がある基地の防空ミサイル部隊に集中的に配備された。

初実戦はデザリアムによる地球占領戦で、ジャブロー基地やストーンヘンジ配備の各基地へと向かってきた敵航空隊や揚陸艇をことごとく撃墜・撃沈させる大戦果を挙げたが製造拠点があるジャブロー基地はともかくウラジミール・クラスノヤルスク・ウラジオストク基地守備隊のミサイルは配備数が少ないにも関わらず発射し続けた結果、残弾が底をつき防空網に穴が開いてしまうという事態になった。

以降、ある程度のミサイルが各地上基地に配備されることになり、地球連邦の防空圏を強固にする手助けになったと言えよう。

戦闘衛星

地球軌道上にある宇宙資源基地衛星ルナツーよりさらに外縁部に位置し、地球に接近する艦艇への宇宙空間における最終防衛ラインともいえる軍事衛星群。

その外見は金剛型戦艦の主砲に採用されていた36㎝高圧増幅光線砲そっくりだが、金剛改型同様に陽電子衝撃砲(ショックカノン)が発射できるようになっている。

この軍事衛星が地球を守るように円を描くがごとく配置されているのには訳があった。ガトランティス戦役時、地球には最終防衛ラインというべきものは月面基地しかなく、それもあっけなく砲撃で月面ごとえぐられて壊滅寸前にされてしまった経験からルナツー駐留の艦隊とともに時間稼ぎを行ったりデブリの除去を期待されていたが、暗黒星団帝国デザリアムの侵攻の際には撃破された・大破した無人艦の残骸がぶつかって射撃不能になった衛星や迎撃前に破壊された衛星が多くまったく役に立たなかった。

とはいえ何機かは生き残っており、地球占領後に太陽系内で抵抗の拠点となっていた宇宙要塞アクシズからの管制でデザリアムの補給艦に砲撃を浴びせて損害を与えたり観測衛星の代わりをしたりしていた。

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