ハーメルン
内惑星艦隊の奮闘
第一話 冥王星沖海戦直前

束side

「各艦の状況は?」

「はっ!。各艦とも異常なし!ただミサイルフリゲートのレパント級のうち占守がエンジン不調を起こしております。」

「いますぐに応急処置、そのあとに地球に帰還させて。」

「了解!」

ここは冥王星沖39万キロ地点、そこには国連宇宙軍の主力艦艇よりも大きくさらに少し年期の入った艦を中心にした艦隊が国連宇宙軍第一艦隊に合流すべく急行していた。

「はあ。沖田長官も無茶な命令をなされるなぁ」

その艦隊の旗艦、マゼラン級戦艦長門の艦橋でピンク髪の美人がため息をついていた。この予備役艦隊の臨時司令官、月村束一等宙佐である。

「そもそもこの予備役で埃かぶってて満足な整備が済んでない艦隊で参戦しても盾にしかならないんだけど・・」

「まあ何か理由があるのでしょう。それよりよくこのポンコツ艦が動きましたね?」

そう言うのは副司令官のディアーチェ・K・クローディア二等宙佐である。

ちなみにこの艦隊は予備役として大量に眠っていたマゼラン級・サラミス級・レパント級のうちマゼラン級の長門・陸奥をはじめ、サラミス級4隻・レパント級6隻である。

(ま、十中八九おとり部隊だからなぁ)

「司令官?」

「あーディアーチェ?いつもの調子でいいからね?」

「む?そうか、ならばあらためて聞く。なぜこの埃をかぶっとった艦が満足に動くのだ!まさかおぬしがすべて徹夜でやったのではあるまいな!!」

「い、いやいや!さすがに全部はやってないよ!徹夜はしたけど・・」

「馬鹿ものー-!指揮官が整備で無理して倒れたら本末転倒であろうが!」

「ご、ごめん」

ちなみにこの束、転生者であるため部下はこのおとり作戦で死なせたくはないと思い無理したのである。

『まあ、副指令。こいつなりにみんなを地球に無事に返そうとしたんだあまり責めるな。


「千冬!いやしかしなあ!」

『それより束、第一艦隊方向に敵艦隊の反応ありだ。」

「「!」」

[ちなみにこの千冬は束が作った超高性能AIです。]

「今すぐに全艦の機関全速!」

「了解!」


こうして予備役艦隊は第一艦隊に予定よりも早く合流するため動きだした。

???side

同時刻
次元世界の宇宙空間。

「ではおねがいしますよ。」

「はい了解しました」


この宙域である管理局員が船を捜査しようとしたその時、

ドガあぁあああん

「え?きゃあああ!!」

突如として船が爆発しその局員は意識を失った。

「よし、機関に細工してあった装置を作動させろ。」

「いいやしかし」

「早くしろ!!」

実はこの次元航行艦の艦長はプライドが高く、それを侮辱した女性局員を人工的に発生させた次元震で消し去ろうとおもいなんとそれを実行したのである。

こうしてこの女性局員は姿を消した、‘この次元から’

[9]前書き [1]後書き 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/1

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析