04 カレーは笑顔!
よくよく考えたら、さっきの女の子に八百屋の場所を聞けばいい話だった。急いでさっきの場所に戻ると……
「パム? コメコメを知ってるパム?」
「え……しゃべった……」
何か明らかに不味い場面に出くわした。パムパムはワンワンと吠えながら回り始めるけど……誤魔化せてるのか?
女の子はパムパムを抱き上げると……
「あなた……」
「あー!パムパム!勝手に行っちゃって」
するとタイミングよくゆいとマリさんがやって来た。
「二人とも!」
「あ、なゆくんもいた」
「さっきの……」
パムパムはゆいにあることを告げると……
「ねぇ、この子みたいなキツネみたの?」
「え、あ……さっきの……ここを……」
女の子は指を指した方向を確認し、僕らはその方向へと向かうけど……
「何か八百屋の方に行ったんじゃないのか?」
「それは……貴方が最後まで聞かなかったから……」
あ、それは申し訳ない……
「そっか、悪かったな」
女の子と別れ、コメコメの捜索を続けるのであった。
コメコメを探し続けるが、ゆいのウォッチにアラームが鳴り響いた。
「カレーのレシピッピが!?」
「もう~こんなときにコメコメはどこ行っちゃったのよ」
「僕だけ先に行くか?」
「なゆくんだけで?」
「ダメよ!デリシャスフィールドを発動させないと街に被害が出るわ」
「それって、レシピッピが奪われたら出る感じか?」
「いいえ、違うわ」
それならあの変な格好の奴だけなら……
「とりあえず僕は先に行く!二人はコメコメを!」
「うん、分かった!」
「いや、だから……」
「そのウバウゾーを出させなければいいんだろ。それなら!シン!」
『分かりました!』
僕は勇者に変身をし、街の方へと向かうのであった。
あのおかしな格好の少女を探しているが、何処にいるのか検討がつかないけど……多分カレーの匂いを辿っていけば……
「見つけた!」
「貴様は!カレーの匂いに釣られてきたか」
「そんなところだ」
「ふん、プリキュアはいないみたいだが……一人でどうにか出来るわけないだろ!いでよ!ウバ……」
「おらっ!」
何かしようとした瞬間、思いきり殴りかかる。
「なっ!」
「あの化け物を出そうとしているなら……手っ取り早く妨害すればいい!」
『なゆ、それは勇者がすることですか?』
「状況が状況だからな」
僕はパンチを繰り出し続け、妨害していく。するとゆいたちもコメコメを見つけて合流してきた。
「なゆくん!お待たせ!」
「ジェントルー!」
「コメコメは無事みたいだな」
「うん!カレーの材料を買いにいってくれたみたい」
それって要するにゆいに誉められたかったから?
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