ハーメルン
ベル・クラネルの治癒魔法の使い方は間違っているだろうか?
黄昏の館に来たのは間違っているだろうか?
「…………あれ?」
「あ、お〜い! ベルく〜ん!」
と、アーディがベルを見つけ駆け寄ってきた。ベルは足元をじっと不思議そうに見つめていた。
「どうしたの?」
「なんか地下から大型の生き物の気配が……」
「あ〜、まあモンスターも地上に結構住み着いてるからね。人が踏み込む場所は退治してるんだけど………大きさはどのぐらい?」
「えっと………6、7メドルぐらいが複数」
「…………調査しなきゃ」
案内して、とアーディと地下水路へと向かった。
入り口は少し離れた場所にあったので、改めて探り直した。
「このすぐ向こうです」
「ん? う〜ん、地図によるとこの向こうに大型のモンスターを隠す部屋ないんだけどな」
眼の前には壁。この壁の向こうは地図上では土の中。ベルが嘘を付くとは思えないし、となるとこの向こうは………。
「仕方ない、お姉ちゃんに怒られるかもしれないけど………モンスターが巣にしてたら危ないし壊そう」
「解りました!」
「あ、待って躊躇いがな──!!」
ボガァン! と壁が破壊される。やはり奥には空間があり、緑の蛇のようなモンスターが爆音に起こされたのかベル達の方に鎌首をもたげた。
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