ハーメルン
レッドキャップ:ヴィランにTS転生した話
インサニティ・アイズ part2

僕はミシェルと離れ、ロッカーに隠してあったスーツを着ていた。

ミシェルが学校から出て行くのは見えた。
きっと、恐らく……誰も学内に居ない筈だ。

本当ならスーツなんて着ずに、今すぐトカゲ男……コナーズ先生のいる場所へ向かうべきだ。

……きっと、これで誰か死人が出れば……僕は死ぬほど後悔するだろうけど。

物陰でスーツを着終えて、僕は廊下へと飛び出した。

上の階で大きな足音、そして破壊音が聞こえる。
僕は窓ガラスを蹴破り、飛び出す。

屋上の時計台へ(ウェブ)を引っ掛けて、反動で上に飛び上がる。

……ミッドタウン高校の学生達の声が聞こえる。
でも、気にしてなんていられない。


超感覚(スパイダーセンス)を頼りに、危機がより強く感じられる場所を探る。

3階、理科室だ!

僕は屋根の上を走り、足元に(ウェブ)を出す。
強く引っ張って、弧を描くように飛ぶ。
遠心力と糸の引っ張る力を利用して、理科室の窓へと飛び込んだ。


……そして、コナーズ先生がいる教室へ足を踏み入れた時。

そこには。


居ない筈のミシェルが居た。

何で!?


『スパイダーマン!?』


僕はミシェルを庇いながら、コナーズ先生と戦う。
ミシェルへ伸びる大きな爪の生えた手を止めて、リザードへと何度も攻撃する。

鱗は固く、防御力は高いようだが、力自体は僕の方が上だ。


『どうやら俺を怒らせたいらしいな!』

「怒っているのは僕の方だ!」


僕の大切な友達を傷付けようだなんて!
僕はミシェルから引き離れるため、コナーズ先生を引き寄せて中庭へと飛び降りた。

僕は受け身をとって着地出来たが、コナーズ先生は背中から地面に激突した。


『ぐ、わ、あ』


落下の衝撃がまだ残っているコナーズ先生へ飛び蹴りを食らわせる。
側頭部に命中したけど、強靭な太い首のせいでダメージは薄いみたいだ。

それなら!
僕はマンホールへ(ウェブ)を伸ばし引き寄せる。
空で弧を描くように回転させて、ハンマー投げのようにブン回す。

そのまま、コナーズ先生へマンホールを投げつけた。


『がぁっ!?』


ガシャン!
と大きな音を立てて命中する。

命中したマンホールは弾き飛ばされ、フリスビーのように壁へ突き刺さる。

狙った所からは少し外れてしまったようだ。
クリーンヒットとは言い難い。

やっぱりキャップって凄いんだ。
狙った場所に寸分狂わず盾を投げられるんだもの。

それでもダメージは大きかったようで、コナーズ先生は膝をついて呻いている。

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