ハーメルン
レッドキャップ:ヴィランにTS転生した話
インサニティ・アイズ part3

時間は21時を過ぎた。
空は暗い。

今日は雲が分厚くて、月も見えていない。

僕はコナーズ先生……いや、リザードの発見報告があった地区へと向かっていた。

そこは……オズコープ社の近くだ。


ビルからビルへスイングして、夜のニューヨークを駆ける。

空を切る音と、冷たい夜風が身を打つ。


やがて、オズコープ社が目に見えてくる。
大きなビルだ。
周りのビルとは一線を画す程に大きなビルだ。



……きっと、リザードの目的地はここだ。

僕はオズコープ社の壁を這うように走り、屋上で身構える。


リザードは、この周辺で発見された。
警官達を気にしないほど、何かに夢中なように走っていた。

その先はここ、オズコープ社ビルのある方角だった。



「……来た」


僕は屋根伝いに走り、飛び移るリザードを見つけた。

僕はビルから飛び降りて、(ウェブ)で途中の勢いを殺し、リザードの前に着地した。


……うっ、足が痺れる。
スタークさんのよくやっているポーズ、あれってちゃんと片手で地面に着いて衝撃を殺しているんだな……。


驚いたようにリザードが声を上げて、僕を睨みつける。


『スパイダーマン……邪魔をスる気カ?』


学校で見かけた時よりも声も、姿も人間離れしていた。
体格も2mを超して……大きくなっている。

……強化薬の投薬量を増やしたのか。
人間から遠ざかっている。


「何をする気か知らないけどさ、それはきっと叶わないよ」

『何故ダ?』

「僕が止めるからだよ」


(ウェブ)を放ち、右腕を掴んだ。

そのまま引っ張り寄せようとして。


『ウガァッ』

「えっ」


僕が引っ張られた。

ドカン!

と、強い打撃音がして僕は地面に叩きつけられた。

想像以上に力が強くなっている!


「このっ!」

『無駄、ダぁッ!!』


またリザードが(ウェブ)を引っ張り、僕は宙へ浮いた。

そのまま腕を回し、糸を巻きつけ、僕を真正面へと引き寄せる!


『ギャはハ!デスマッチとイこうじゃナイかッ』


至近距離で放たれたリザードの拳を僕は間一髪で避けた。

危ない!
今のは超感覚(スパイダーセンス)が無ければ避けられなかった。
僕は回避から即座に回し蹴りを放ち、リザードの顔に叩き込む。


『ハエでもトマったかァ?』


まるで無傷だ。

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