ハーメルン
レッドキャップ:ヴィランにTS転生した話
インサニティ・アイズ part4

私は右手に散弾銃(ショットガン)を構えて、リザードの前に立つ。

引き金を引いて、再度発砲する。

バカン!

と鈍い発砲音と共に、細かい散弾が飛び散る。


『ギャアッ!?』


悲鳴をあげて、リザードが仰反る。

この銃はティンカラーの作った武器だ。
通常の散弾銃とは違う。
反動を打ち消すための機能を最小限に抑える事で、小型化に成功しているのだ。

その分、一般人が撃てば肩が砕ける事は必至だ。
私のような超人のみが扱える散弾銃だ。


ちらりと、横を見ればグウェンの父、ジョージ・ステイシーが倒れている。

……息はある。
骨も折れてるし、気絶しているようだが。
命に別状はない。


『借りるぞ』


私は散弾銃を腰の裏にしまい、ジョージが背負っている液体窒素の入ったボンベを掴む。
そのまま片手で持ち上げて、リザードへと投げつけた。


『ガッ!?』


散弾銃に怯んでいるリザードの頭に、ボンベが衝突する。

私は肩に背負っていた武器を取り出す。
これはガンランチャーと呼ばれる武器だ。

様々な弾丸が装填できる武器で、条件、戦況に応じて撃ち分けられる大きな銃だ。

私はそれをリザード……ではなく、液体窒素の入ったボンベへ撃つ。



そして、弾丸は爆発した。
今撃ったのは小型グレネード弾。
一般人の頭ぐらいなら吹き飛ばせる小型の爆弾だ。

殺傷能力は高いが隠密性能が低い。
普段の暗殺では使用しない武器だ。

爆発を受けたボンベが砕けて、周りに液体窒素がばら撒かれた。


『凍、ル!?』


リザードの身体、その表面が凍結する。
私はガンランチャーのバレルを回し、別の弾丸へと切り替える。

再度、ガンランチャーを発砲する。



『ギャッ!?』


弾丸はリザードの身体、中心へと命中する。

そして、その弾丸の尻から、爪付きのワイヤーが幾つも射出される。
ワイヤーの爪は周りの床を突き刺して、リザードの動きを拘束する。

……これは、まぁティンカラーがスパイダーマンを参考にしたワイヤー弾だ。

そして、


『何を呆けているんだ、スパイダーマン。お前の出番だぞ』

「分かってる、よっ!」


スパイダーマンが立ち上がった。

……うむ、何度打ち倒されても立ち上がる。
やはり、それこそがスパイダーマンの美点だ。
かっこいい。


スパイダーマンがウェブシューターから(ウェブ)を放ち、リザードを拘束していく。


『ぐ、オ、オォ!!』


右腕、肩、腰、尾、頭。
素早く的確に身体を地面に縫い付けていく。

リザードは足掻こうとしているが、皮膚が凍結している事、私のワイヤー弾で拘束されている事、そしてスパイダーマンのウェブに絡め取られている事。

[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/4

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析