シニスター・シックス part4
自己紹介の後、デアデビルが仲間に連絡を入れた。
夕方に集合予定として、それまでに一度解散となった。
僕はスーツが破れていたり、私服がジェシカの夫……ルークさん?のシャツを借りているのもあって、一度自宅に戻る事になった。
今日は「病気で休みます」と高校に連絡を入れてるのもあってクラスメイトや、学校の関係者に見つからないように気をつけつつ、何とか自宅に帰る事が出来た。
着ていた大きなシャツとズボンを紙袋に入れて、いつもの私服……チェック柄のシャツにチノパンを着る。
……グウェンに「もう少しお洒落に気をつけろ」と愚痴愚痴言われてる服だ。
ウェブシューターに糸の原液を補充する。
カートリッジ式だから入れ替えるだけで良い。
この糸の原材料は市販の薬剤を組み合わせて作っている。
空気に触れる事で固まって、粘着性の高い糸に変化する優れ物だ。
あとはバックパックにスーツを入れて準備はOKだ。
そしてまた、クイーンズの自宅からヘルズキッチンにあるマットの自宅まで移動する。
空を見れば太陽は沈みかけていた。
クイーンズとヘルズキッチンは近いけど……僕は少し急いだ。
何とか予定していた時間に到着し、マットの家のチャイムを押した。
流石にジェシカみたいにノックする勇気はなかった。
暫くすると、ドアが開いて……。
2メートル弱の黒人の男性が現れた。
かなり厳つい顔をしており、スキンヘッドだ。
「何の用だ、坊主」
「わっ……」
一瞬、腰が引けそうになるけど……よく見ると、見覚えのある黄色のシャツを着ている。
「えっと、ジェシカさんの旦那さんの……ルークさんですか?」
男は眉をピクリと動かした。
「そうだ。俺がルーク・ケイジだ……なら、坊主は誰だ?」
ルークが右手を顎に当てて、試すような物言いをした。
「僕は……スパイダーマンです。お世話になります、ルークさん」
そう言うと……ルークは微かに笑った。
「……なるほど。礼儀を弁えてる奴は好きだ……入ってくれ。もう全員集まっている」
ルークがドアを開き切って、僕はマットの家に招き入れた。
そこにはマット、ジェシカ……厳つい顔をして仕立ての良さそうな服を着ている男……そして、黒に白いドクロが書かれたシャツを着ている、厳つい男が居た。
……厳つい男が多すぎる気がする。
言われなかったら悪人集団だと思いかねない。
マットが僕が到着したのを感じ取って、口を開いた。
「これで全員集まった……スパイダーマン、僕を含めて、彼等はこのヘルズキッチンを守っている『ディフェンダーズ』と言うチームだ」
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