第4話 すれ違い宇宙
「いやいや全く気にしないで構わないでござる!いつかパンツの件をしっかり反省したら再会することも約束しているのでな。気を使われるとむしろ申し訳ないというもの」
幸いハザマは大人の対応をしてくれた。死んだ奥さんとの再会の約束を信じているなんて素直にカッコイイと思う。俺もせっかく異世界に来たんだし、こんな強くてカッコイイ男になりたいもんだ。
「さんきゅーな。この後はどうしようか?あとはギルドにクエスト達成の報告するくらいだけど、別に俺一人でも十分だし。今日はこのまま解散にして明日の昼にでも冒険者ギルドに集合でいいか?」
「分かったでござる。拙者は適当にその辺ぶらついてから休むとしよう」
予定も決まり、一緒に風呂から上がり外で別れる。この後はギルドに行ってクエスト完了の報告をするだけだ。
カエル狩りの報酬は死体の売却込みで10万ちょっとの金額になるだろう。四人で割ると少ないが、ハザマのお蔭で命の危険は無さそうだしレベルも上がると考えれば割には合う。あとは俺が強くなってもっと稼げるクエストをこなせるようになればいいだけだからな。
なかなか明るい未来を想像し、足取りも軽く冒険者ギルドへの道を歩く。
この時の俺は、この後また新たな頭のおかしい女にまとわりつかれる未来は想像もしていなかったのであった……
Tips:超イケメン侍ハザマエルデオー
彼は元々故郷、葦名において極めて平凡な、無双ゲーの拠点兵長みたいな容姿をしていた
潜入任務などに向くと評価されども、高身長イケメンばかりの周囲にイヤミか?と劣等感を抱いていた
そして狭間の地にて満月の女王レナラの生まれ直しによって、モテモテのイケメン侍に成ったのだ
しかし共にイケメンに生まれ変わった針子のボックの死に、深く涙することになる
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