ハーメルン
ウマ娘 ストリートダービー
P2 交流戦!

「心配すんなよ!俺たちも手伝うぜ!また腕ぇ磨いてこうぜ!」「...え?」「僕も手伝いますよ!勝負になるかわかんないっすけど、このまままけっぱは悔しいですから!」「...いいのか?俺は、負けたんだぞ?」
「関係ねえよ!お前は俺たちチームの誇りなんだ、俺たちをここまで成長させてくれたんだ、このままやめるなんて言わないでくれよ!」「...そう、か。そうだよな。...まだ、俺なんかのワガママに、つきあってくれるか?」
「当然ですよ!リーダー!」「...ありがとう。俺まだやってみるよ。けど、まだ登りもあるんだ。これのあとにやらせんのはちっと荷が重いからなぁ。っと、噂をすればなんとやら。」
「よ、相沢。派手に負けたみたいじゃねえか。」「ああ。わるいな。」「ま、登りはまかせな。勝てるかかなり疑わしいけど、やってみる。」「ああ...頼んだ。」

「や、イクノ、登りはできそう?」「ええ、作戦は練ってあります。一本でおわらせてきます。」「言うね~。見させてもらうよ?」

「登り担当の兼井だ。よろしく。」「イクノディクタスです。こちらこそよろしくおねがいします。」「さぁてあたしの仕事は終わったし、じっくり見物かなあ。」
「カウント始めます!5秒前!5-----4----3---2--1-
GO!!」

後追いを選んでくれたのはこちらとしては好都合でした。相手はハイパワーながらかなりうまいこと付いてくるいいドライバー、ですが、それが命取りです。

「いいぞ、このペースなら勝てる...相沢の仇は、俺が...!」
「甘いですね、おそらく、このままではついてこれない---」
一瞬でいい。制動力の働かないギリギリまでブレーキを踏みこむ。このコースの中で最高速を記録する区間でのフェイントブレーキング---逃れられない

「!?なに!?.....畜生、フェイントだ..汚い手ェ使いやがって、逃がす....か....
なんだ...よ、あのペース、ありゃ、フェイントなんかなくったって、勝てたんじゃないのか....?」

「勝った勝った~!ターボたちの勝ちだ~!」「アンタは走ってないでしょうが」「すごいよネイチャもイクノも!次はわたしも頑張らなきゃなあ。」「計画通りにいってなによりです。それよりも、今考えるべきは~...」
「あはは~...こりゃ簡単に帰してくれなさそうだ...」
こうして、あたしたちの(奇跡的にうまくいった)初の交流戦は幕を閉じた。今日の体験をどう生かすか...そこも成長のカギになる、とかも考えたけど、それよりもあたしの頭には、このギャラリーの対応の仕方が問題になりそうだな~とか、そういうことを思ったのであった。
P2 完。
P3へ続く






      

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