ハーメルン
英雄伝説 閃紅の軌跡
2話 オリエンテーリング


「ふむ……? 聞いていた話と違うな」

 そう言ったのは青色の髪をロングポニーテールにした女子生徒。

「あ、あの……サラ教官? この学院の1学年のクラス数は5つだったと記憶していますが。それも各自の身分や、出身に応じたクラス分けで……」

 続いて眼鏡を掛け、薄紫髪で三つ編みの女子生徒が補足した。
 確かそのように聞いている。Ⅰ組、Ⅱ組が貴族クラス。残りのⅢからⅤ組が平民クラス。
 本来なら私は後者の、ⅢからⅤ組の何れかにクラス分けされる筈。

「お、流石、首席入学。良く調べてるじゃない。そう、5つのクラスがあって貴族と平民で区別されていたわ。──あくまで、去年まではね」
「え……」

 去年までは、か。

「今年からもう1つのクラスが、新たに立ち上げられたのよね。すなわち君達──()()()()()()()()()()()特科クラス《Ⅶ組》が」

 ──へぇ、身分制度が厳しい、この帝国がねぇ……。

「み、身分に関係無いって……本当なんですか?」

 リィンがぶつかったと言う、女子生徒が聞き返す。

「──冗談じゃない!」

 それを遮るかの様、さっきの眼鏡の男子生徒が声を上げる。

「えっと、確か君は……」
「──マキアス・レーグニッツです!」

 紫電の問いで、男子生徒は名を名乗る。
 レーグニッツと言えば、あの帝都知事の……。

「それよりもサラ教官! 自分はとても納得しかねます! まさか貴族風情と一緒のクラスで、やっていけって言うんですか!?」

 あらら……まぁ、立場上仕方ないのかな。彼の父は革新派の重要人物。帰属を嫌うのも道理と言えば道理。

「うーん、そう言われてもねぇ。同じ若者同士なんだから、直ぐに仲良くなれるんじゃない?」

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