ハーメルン
英雄伝説 閃紅の軌跡
2話 オリエンテーリング



 リィンが聞いてくる。
 私の武器は、剣をベースに開発された──。

七耀剣(セブンソード)。こう言う機械に詳しい知り合いに、押し付けられてね。肝心な機能は、鍔の部分に赤の玉があるでしょ? これを……」

 それを横にスライドさせ、青に変える。

「青に変わった……」
「ふむ、剣身の色も赤から青になっているな」
「うん、赤にすれば火属性を、青にすれば水属性、緑にすれば風属性……って言う形で、剣身に対応した属性を宿す事が出来るんだよ。種類は七耀石と同じ7種と」

 玉を透明に変える。

「透明の玉は、通常色の白の剣身。この状態は特に何の変哲も無い剣だよ」
「へぇー、凄いね、その知り合いの人」
「エリオットのそれにも驚かされたが、中々の技術の持ち主だ」
「ちょっと、羨ましいかも」
「ああ、太刀を使ってる俺も欲しいくらいだな」
「そんなに褒めてくれるのは嬉しいけど、非売品なんだ。もう本人は作る気ないらしいから」
「そうか、それは残念だな……」
「ん、良い得物なのに」
「あはは……」

 出処のせいであげれる訳無いんだよねぇ……だから普通の剣で良いって言ったのに。
 まぁでも、出来の方は気に入ってる。勿論、本来の得物程では無いけどね。

「──じゃあ行こっか。私達だけ取り残されたらあれだし」
「ああ、行こう!」

 私達5人も、ダンジョン攻略を開始した。

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