ハーメルン
IF〜気がついたら絆レベルカンストした狂王と一緒に呪術廻戦の世界にいた話〜
02.コヤンスカヤへの指示
私の側には常にオルタニキが控えている。それは、一番攻撃力が高く、なおかつ絆レベルがマックスのサーヴァントだからこそ、確実にこちらを守り抜いてくれるから。
でも、実を言うと私は、オルタニキ以外にも何騎かサーヴァントを引き連れていたりする。
なぜか……それは、私が持ち合わせている能力が、サーヴァントを召喚するという特殊なものだからだ。
まぁ、全てのサーヴァントが呼べるわけじゃないんだけどね。
……私が呼べるサーヴァントは、ゲーム内で召喚しており、聖杯転臨や、スキルレベルを上げるといったリソースを使用したサーヴァントであり、なおかつ、悪属性を持っている者のみ呼び出して使役することができると言う縛りがある。
まぁ……一部例外も存在しているが、基本的にはリソースを注いだ悪属性のサーヴァントのみだ。
さらに言うと、同時に呼び出すことができるサーヴァントは5騎までであり、一度戦闘時に退去まで追い込まれた者は、二度と呼び出すことができなくなるし、私自身もしばらく動けなくなるため、ちょっとだけめんどくさい能力だ。
その分強力な戦力を保持できるし、退去にまで追い込まれていないので有れば、回復すればいいんだけどね。
ただ、自分のメインサーヴァントとなっているオルタニキだけは結構特殊事例のようで、退去に追い込まれても二度と呼べなくなると言う縛りがなくなっているようだ。
理由として挙げられるのは、オルタニキと私の繋がりが一番強固であり、なおかつ、こちらの呪力を一番喰っていると言うことが考えられる。
まぁ、一番の戦力がいなくならないのは助かるけどね。【
抉り穿つ鏖殺の槍
(
ゲイ・ボルク
)
】はそれなりに攻撃範囲があるし。
……と、まぁ私の主力能力に関してはこれくらいにして……と。
呼び出せるサーヴァントは5騎まで。そのうちの一つの枠はオルタニキで埋まっている。
でも、実を言うと呼び出してるサーヴァント枠はもう一枠埋まっていたりする。
「お待ちしておりました、マスター。いえ、今は瑠風お嬢様と呼ぶべきでしょうか?」
「……今は父さんいないし、マスターで大丈夫だよコヤンスカヤ。」
「そうでございますか。では、あらためて……お久しぶりですねぇ、マスター。相変わらず狂王様と仲良く過ごしているようで何よりです。」
「まぁ、クーは私の一番槍だからね。一緒にいるのは当たり前だよ。」
「おや、いつ頃からお名前呼びに?」
「……今日、朝起きてから特訓させられた。めちゃくちゃガジガジ噛まれたよ。」
「お前が余計な単語つけるからだろうが。つけんなって俺はいったんだが?」
「仕方ないでしょうが!クー呼びより慣れてたんだから!」
「なるほど……。道理でマスターの身体中に狂王様の魔力……ならぬ呪力がべったりとついていたんですねぇ。しっかりとマーキングされているようで……。」
お気の毒ですねぇ?とか言ってる彼女は闇のコヤンスカヤ。
私が召喚しているサーヴァントのもう一つの枠組みに入っているフォーリナー。
彼女には今日、頼みたいことがあって、指定したカフェに来てもらっていた。
……どう見てもお気の毒って顔じゃないんですけど。めちゃくちゃ楽しんでる顔なんですけど。ちょっとイラっとしちゃったわ。
[9]前話
[1]次
最初
最後
[5]目次
[3]栞
現在:1/6
[6]トップ
/
[8]マイページ
小説検索
/
ランキング
利用規約
/
FAQ
/
運営情報
取扱説明書
/
プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク