ハーメルン
おかえりを言いたかった
インタビュー1 村中・早苗三等宙尉 インタビュー対象 兄 村中・光一

インタビュー1 村中・早苗三等宙尉の遺族、村中・光一氏

妹の事ですか?ええ、今でも覚えてますよ、妹の戦死を伝えられた時のことは……。

【妹さんはどの様な方だったのでしょうか?】

どの様な…そうですね……ありきたりの言葉になりますが、誰にでも優しい子でしたね…あとは多少お転婆…まあ、天真爛漫とでも言えばいいですかね、そんな子でした。

【妹さんが軍に入隊した理由というのはなんだったのでしょうか?】

妹が軍に入ったのは、小さい時に事故にあったのですが、その際に偶然近くにいた軍人さんが助けてくれたという、そんな理由から憧れがあったみたいですね。

私としては妹に軍に入るのはやめて欲しいと止めていたのですが、聞いてくれませんでした。

【その、差し支え無ければ、小さい時の事故…というのは?】

とある遊園地に行った時のことですね、私と妹と両親で行っていたのですが、ジェットコースターが壊れて、本体?あの人が乗っている部分が飛んできたという感じで、両親は運悪く部品が直撃したために即死、妹は落下してきた物の一部に下敷きになっていた状態で、私は破片が脇腹に貫通という状態でしたね。

その時に、たまたま近くで移動中だった軍の部隊の人が救助に来てくれて、その部隊の人に妹も私も救助されたのですが、妹は軍人さんに救助されたすぐ後に意識を無くして生死を彷徨ったのです。

妹はその事故で、軍人さんに救助されたことに影響を受けて軍人を目指す様になっていた様です。

私自身は妹を生死の境から救ってくれた外科医に憧れを抱いて、2人は別々の道に行くことになりました。

【それでは、軍に入った後の妹さんについて聞かせていただけますか?】

少し、長くなりますがいいでしょうか?

【はい。かまいません】

そうですか…何から話せば良いか…

妹が最初に乗ったのは練習艦081という艦でしたね、初の艦船勤務という感じではしゃいでいました。

「お兄ちゃん!私練習艦に乗り組み決まったよ!お祝いして!お兄ちゃん特性のパンケーキ食べたい!」なんて言ってきて、作って一緒に食べましたよ。

妹はいわゆるブラコンな感じがあって、あとはまあ、男勝りな所もありましたね。

ただ、そんな妹にも好きな人はいた様でしたね、帰ってくる度にその人物の名前が出てましたから、妹は自覚はなかったみたいでしたが、バレバレでしたよ。

私的には大事な妹なんで、その妹の好きな人がどんな人物か色々調べてみたいと……あ、いや、関係なかったですね。

妹が言うには結構な歳上で、確か、ヤマザキさんという別の艦船の機関部要員の方だそうです。

色々と世話を焼いてくれると言ってましたね、あとは子供扱いされると不貞腐れていることもしばしばありました。

確か、駆逐艦ツバキに配属されてからは、そのヤマザキさんと同じ艦隊に配属された様で、だいぶ浮かれてましたね、乗っている艦は別々だから余り会えないはずなのに、嬉しそうに話してましたよ。

あとはそうですね、小さい時から妹はよく木に登るのが好きで、スカートで登ってよく母や父、私にも怒られていたのですが、余り性格は変わらずに成長してしまいまして…先も言った通りのお転婆娘だったのですが、そのヤマザキさんの話をする様になってからは、お転婆もだいぶ鳴りを潜めましてね、結構意識してるみたいでしたよ。

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