ハーメルン
大学生、上杉風太郎。インフルエンサーでホストやってます
第2話
初恋とかそういうの関係なく、なにかの理由があって五月ちゃんを選んだんじゃなかったの?
なんでここまで食い違う。話が違う。
たしかに、文化祭の最終日。
私達は誰も詳細を知らない。
ただフータロー君は五月に繋がる教室の扉を開けた。ただそれだけしか分からなかった。
二人の間でどんな会話がされたのか。
そんな事は知らなかった。
「私たちは別れます!別れますけど、大学卒業してだーれもお互い良い人がいなかったら婚約しましょう!だ、なんてアイツも変な気を使いやがって」
おかしいよ。なんなのそれ。
中途半端だよ。なんなのそれフータロー君をキープみたいに扱ってるじゃん。
どうしちゃったの五月。
なにがあったの?
これをみんなは知ってるの?
五月ちゃんは隠しているの?
言い出すタイミングが掴めないだけなの?
知らないなら…
もしこの事を誰も知らないなら———
「…へぇ。じゃあ今は誰とも付き合ってないんだ…」
「あぁ。そうなんだよ。正直、女心が本格的に分からなくなってな…勉強のつもりで。この仕事のスカウトを受けたって所もある。今なら俺もまずい所がいっぱいあった事が…。てか、再来月には、あとの二人も東京に引っ越してくるな…。あぁくそっ。俺から言わないとダメかこれ…?ダセェなぁ、まったく…」
——この事を私以外はまだ知らないのなら、もしかしたら今なら———
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