ハーメルン
大学生、上杉風太郎。インフルエンサーでホストやってます
第4話





「それじゃあ、五つ子再会を祝って!」

「「「「かんぱーい!」」」

ガシャ!っと強くビールジョッキを叩きつけた音が響く。

「美味しいですね!幸せですね!これがA5牛肉ですよ!」

「ちょっと五月!取りすぎよ!抑えなさい!」「お店を選んだのは私なので権利があります!」「なんの権利よ!」

開始早々ワーワーと喧しい二人。

「くーっ!ビールは喉越しとは聞いてたけど、こういう事なんだ。あぁー20歳になったからようやく飲めるよー。お酒のCM案件とか来ないかなー?」

「んぐっ。私も初めてっ。んぐっ。ビール飲んだんだけどっ。んぐっ。結構いけるねこれ!」

と一気にビールを飲み干していく一花と四葉。この二人はウワバミ体質なのだろうか。五つ子だから限界量は同じはず。そう信じて一口飲んでみたものの酔うとか酔わない以前にまずい。これ飲み切れるかな…。

「そういえば聞いてよ!今日私と三玖で賃貸物件見に行ったんだけど、ご希望の条件の物件は無いですの一点張りなのよ!不動産屋ってあんなのばっかりなの!?」

「あれは二乃が悪いよ…条件出しすぎ…新築なのにペットOKする大家なんて稀に決まってるじゃん…」

「カワイイ猫飼って愛でる生活をインスタに載せたいのよ!今まではパパが嫌がってたから諦めたけど、今ならいけるわ」

「ペットを飼うのは大変ですよ二乃…外泊一つするにも猫のご飯を気にしないといけないですし」

「あんたはご飯の心配ばっかりね!」

「なっ!じ、事実ですよ!」

そしてまたワーワーと喧しくなる二乃と五月。お願い五月頑張って説得して。猫は可愛いけど広くない家でペット飼うのは可哀想だから私も反対派…。

「いやー。でも、まさかみんな東京に住むとは思わなかったよ。うーん。お仕事次第だけど私もこっちに引っ越そうかな…出版関係の東京の仕事も増えてきたし…。三玖は住みたい場所に希望とかないの?」

「私は秋葉原に住んでメイド喫茶のバイトしてみたいなって思ってたけど、学校から遠いのがネック。比較的、浅草にも歌舞伎座にも近いのも良い。渋くて落ち着く」

「あはは。三玖っぽいね。私は住むとしたらどこかなー」

「一花は六本木に住んでそう」

「なんか勝手なイメージだね!?」

「それは私もそう思う」

「四葉まで!?あ、そういえば四葉は女子体育大学の近くに住んでるんだよね?」

「うん!毎日玉川の土手を走ってるよー!自然が気持ちよくて良い場所なんだ!」

「四葉の毎日はすっごいストイックそうね…私には考えられないわ。しかも女子大なんて行ったら出会いとか無いでしょ?」


「『出会い』…?」


——ピシッ。

えっ。何今の音?あれ?四葉のグラスの取手ってそんな形だっけ?

「…あ、あははー!私にはそういうの必要無いよ!うん。全然無い!今は陸上に夢中だもん!」

そう言ってにこやかに笑う四葉に「だ、だよね!私達ならいつからだって、大丈夫よ!別に今じゃなくっても全然アレよ!」と慌てて二乃が返している。

い、今一瞬昔の四葉みたいな表情が見えた気がしたけど…。

「そ、そーよ!男は星の数ほど居て、こちとら無敵の美人五つ子よ!男なんて、よりどりみどりで、本来は男が私達を追いかけて私達はそれを選別する立場!そうでしょ一花!」

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