ハーメルン
White and white(PSYCHO-PASS)
兄としてできる事



・・・・・・・


「上手くいったみたいだね」

パタン、と本を閉じると槙島は嬉しそうに微笑んだ。
重厚なソファに身を沈め、目の前のスクリーンに、
今回拘束された男たちのデータや咲良、舞白のサイコパス色相の情報などが次々と現れる。


「全て、計画通り事が進みましたね、槙島さん」

チェグソンも、槙島の座るソファの隣に座るとスクリーンに目を移す。
ドローンによって撮影された、
上空から狡噛達が現場に乗り込む瞬間の映像が流れる。

舞白の姿に荒れる狡噛、力なく横たわる舞白。

「やはり面白いね、この2人
…桜霜学園の時も実に面白かったよ、狡噛慎也」

スクリーンを操作すると舞白のIDが画面上に現れ
生年月日、サイコパス色相などの情報が明記されていた。

「…ほう…この娘、この状況でも色相はホワイト
…数値も10以下…、槙島さんと似てますねぇ」

顎に指を添え興味津々にスクリーンを見つめるチェグソン。

「兄とは対照的、なかなか興味深いですね槙島さん」

チェグソンが隣の槙島に目を向けると
怪しげに笑みを浮かべる槙島。
それを見たグソンもクスクスと笑みを浮かべる。


「さぁ、次はどうしようか、狡噛慎也、狡噛舞白」


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あの海岸での事件から5日が経過。
咲良はサイコパス色相が元に回復し、
特に大きな怪我もなかった為、自宅にて療養。

舞白は内臓破裂があった為、緊急手術を行い、
都内の公安局管理下にある病院にて入院中。
特に、精神的ダメージを受けている事もなく
本人は元気だった。

桜霜学園の標本事件と同じく
報道規制がかけられ今回の事件は
公になることは無かった。



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中央区 日本橋
帝都大学付属病院
公安局管理の20階の病室にて。

「…だから…いい加減にしてよ!」


仕事の合間に常守と狡噛が舞白のお見舞いに。

常守が売店で買い物をして戻ってきたところ、
病室から舞白の大きな声が聞こえてくる。

もしかして、狡噛さんと喧嘩!?

常守は大慌てで病室のドアを開けると目を見開く。







「…だから、お前はまだ両手怪我してんだから大人しく…」

「左手はそこそこ動くから大丈夫だってば!
せっかく今日から普通のご飯なのに〜!」

舞白の昼食が病室に運ばれてきては
俺が食べさせる、とずっと聞かない狡噛。

恥ずかしすぎていい加減止めてと何度も訴えるも、
器を手に持ち、スプーンですくえば口元に持っていく。


「ほら!常守さんも来たんだから」

「いや、関係ねぇだろ
ほら口開けろって」

予想外の光景にクスクスと笑みをこぼす常守。
全く引かない兄に埒が明かないと分かれば、
顔を真っ赤にして、狡噛が差し出すスプーンを口に含む。

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