ハーメルン
White and white(PSYCHO-PASS)
夏の夜




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話をして落ち着いたのか、咲良の色相の濁りが無くなっていく。
夕日も沈み、気づけば時計の針は夜の7時半を示していた。

「…大丈夫?咲良」

涙も乾いたのか顔色も落ち着き
いつもの咲良に戻っていた。


「ありがとう、話すとすごく楽になって…落ち着いた」

「よかった
…ほら、お腹すいたでしょ?ご飯食べようよ」

咲良の肩をポンポンっと叩くと
アバターを呼び出して晩御飯の用意をする。

「「本日のお二人のkcal摂取量は1700kcalと少なめです!
こちらのメニューをオススメしま〜す!」」

ピョンピョンと部屋を跳ね回るうさぎのアバターのぴょん吉
2人の前にオススメメニューの一覧を出す。


「今日はお泊まり最終日だし、豪勢にピザにしようよ!」

舞白がピザやら炭酸飲料を選択していく
その様子を見る咲良は笑顔を取り戻し椅子から立ち上がる。


「うん!今日はダイエットのことも忘れて食べてやるー!」

「ダイエットなんてしなくても咲良細いから大丈夫」

「…舞白に言われても…なんか嬉しくないわ…」

ケラケラと笑い合ういつもの2人。
咲良は感じていた、
舞白といると自然といつも元気になれる。
友達同士が喧嘩していても、舞白が仲介すると
不思議と丸く収まる。

「舞白って、本当に不思議」

「…へ?何か言った?」

ポケッとする舞白に小さく笑みを浮かべる。

「なんでもない、
ていうかさ、後で海辺で花火しない?
私花火セット持ってきてるから」

ガサガサと鞄から花火セットを取り出す咲良。

「この辺の海岸、警備ドローンいるよ〜?
見つかったら即警察だけど?」

「ふふん、大丈夫大丈夫
ちゃんと調べてきたから
…ここの海岸の一部にドローンも防犯カメラも
設置されてないところあるから」

舞白は元気を取り戻し無茶苦茶をいつもの様に言い放つ咲良に
安心していた。
ま、ちょっとくらいなら大丈夫だろうと
ご飯食べたら行こう、と約束をした。


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複数の怪しげな男達がとある場所に集まる。
その男たちはサイコパス色相が大きく濁り、
スキャナーに捉えられれば1発で矯正施設。

ぞろぞろとその集団は、ある男の前で立ち止まる。


「…君たちにはこの2人を襲ってもらう
犯してもかわまない、殴っても、切っても、
好きなように
……ただ、殺したらダメだよ?」

白髪の男は2枚の写真を掲げ、男達に指示をする。

「報酬は好きなだけ、
…ただ、その後は君たち次第だ」

試作品だというヘルメットを全員に渡す


「…日々の鬱憤を晴らし、せいぜい己の色相と向き合えばいい」

怪しげに笑みを浮かべるその男、槙島。
写真に映る2人、
舞白と咲良だった。


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