ギャンブルに大事なのは無理な賭けをしない事
6日後
カナデはD02地区から難を逃れ隣のD06地区へ逃げ出す事が出来た。
D06地区の大半は昔から造林業が盛んな所で地区の大半は杉の森。人工的に育てられた杉とはいえ富裕層向けの暖炉の薪から木造建築用の建材まで出荷する地区。
…なのだが若手の人手不足やら過疎化が進みほぼ田舎と変わらない。
稼ぎはいいが林業自体が若者に不人気、力仕事が多い林業よりも都会の方に行って仕事したほうが快適なのだ。
一応、グリフィンの基地はあるが規模は小さく平和そのもので鉄血が攻撃を仕掛けてくる程の立地的、資源的理由も無い。
その為か…
「今日も暇ね〜帰ったら何する?」
「ポケ○ンやろ〜、厳選したピンクの悪魔の力見せてあげる」
「私はPU○Gでドン勝つ食べたいから手伝ってよ」
メチャクチャに意識が低いのだ。ここにいるのはほぼ林業関係の人やその家族、あとは自給自足してる物好きな爺さん婆さんばかり。犯罪なんて起こったとしてもボケた老人の不祥事が殆ど。
故にここを任される指揮官は実戦経験の無い指揮官だが特に黒い噂の無く明るい人物らしい。
そんな小さい平和な町のパチンコ屋、娯楽が少ない街の数少ない大人の娯楽に銀髪の少女と赤髪の女が並んで売っていた。
「この台壊れてるデース!!私呪われてるデスよコレ!」
「GOD!GOD!GOD!こい!ハーデス!!……キタァァぁ!」
「カナデさん、メチャクチャ運が強いデスね〜 」
「リー、今日は飲み屋で豪遊だ!高い酒飲むぞ!」
「やったデース!!」
積み重なったドル箱、対照的にガラガラな席。
カナデとリーちゃんこと、グリム・リーパーは意気投合し毎日パチンコ屋で並びながら打っていた。
何故そんな事になったかと言うと3日前に遡る。
D06地区貨物駅、リーパーはD02地区で犯罪を犯し更に大立ち回りして逃げ出したと言う犯罪者の確保と鉄血の勢力調査に来ていた。とはいえG&Kで手の空いている者が少なく後者が本命で犯罪者確保は二の次たが。
「よーし!さっさと終わらせてバルカンさんとカラオケ行くデース!」
…と意気揚々とD06地区に入りこの地域の戦術人形や指揮官に軽く挨拶を済ませる。グリム・リーパーの過去の被害や噂、元鉄血ハイエンドと事もあり余りいい顔はされなかった。その事は仕方ないと書類やら情報を確認する為に個室で書類やらノートパソコンを出し始めた時違和感を覚えた。
「まぁ以下仕方なしデスね。ってアレ?」
犯罪者の人相や名前、情報等のデータがすり抜けていた。慌てて探すも見当たらない。やらかしたデスか!?っと駅に落とし物が無いか調べて貰うも全く無い。
「データの履歴的に… ペイロードさんデータ送るの忘れてるデスよこれ!……ま、まぁ、犯罪者確保はオマケデース。さっさと鉄血勢力調査終わらせて帰ろうデース!」
まぁ、別についでの任務だ。本来の目的をしっかり果たしているのならもんだは無いだろう。
「よし、今日の仕事はおしまいデス!ゲーセンでも行くデス!」
だがこの町にはゲームセンターなど無かった。あるのはパチンコ屋とか飲み屋、カラオケに卑猥な店、と大人の店。リーパーには少し早い店が多かった。
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