ハーメルン
おおかみ☆せんせーしょん(ハーメルン移植版)
ジルクニフの邂逅

 

続く二発目。
先程より明るい金の光を散らしつつ「ピュー」と音を立てて、青から緑、赤へと色を変えながら光の花びらが広がる。
 

どのような『花』かは、打ち上げてみるまでわからないらしい。
 

これが予定では残り10発。
しかし、その考えは良い意味で裏切られる事になった。
 

三発目、いくつもの緑の光が……と思えば、既に次が光の筋となって昇ってきた。
 

単調な上げ方を止めたか!
次々と、まるで違う形の花が咲き、気が付けば帝都上空を大きな『花束』が(かざ)っていた。
 

「……美しい……」
 

つい(こぼ)れた一言は、他に形容するべき言葉が見つからなかったが故でもある。
最後に一際(ひときわ)大きな花を咲かせ、漆黒の夜空という幕が降りた。
 

いつもであれば消え始める城下の明かりは、未だ帝都を飾っている。
それを(なが)めながら、すっかり忘れていたワインを味わう。
あぁ、この余韻(よいん)すら『悪くない』
 

あの幻想的な光のショーは、これからの帝国を暗示しているのかも知れないと思いつつ、しばし言葉も忘れ、私はグラスを(かたむ)けるのであった。

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