個性把握テストその2
続いて二種目、握力だ。
タコみたいな多腕型の個性の男が540キロをだしていたのを見て嘗ての記憶を思いだしていた。
(つっよ、ハンターかよ。いやあいつらでも500は超えねぇか、こっちでいう無個性だし単に日頃の訓練の賜物だわな。)
八百万が大型の万力で測定したのを見て俺は先生にやんわりと抗議したが、曰く「個性による計測データなので問題無し」だそうだ。正直納得いかないし今後も納得する気はない、やっぱ創造ってカチ壊れてるわ。
ちなみに俺は握りしめる演技をしながらゆっくり握力測に電気を流し込みイカサマまがいの記録ではあるが634キロをだした。どうでもいいがここからだと
スカイツリーは見えない。
三種目目
青山がネビルレーザーを極短時間の連射の勢いを利用して好成績を残していたり、爆豪が爆速ターボを応用して結構な距離を飛んでいた。まぁ案の定腹痛を起こしていた青山も看病で見ていないが。
俺の番が来たが俺には翼がある、着地する必要なんて微塵もないので腕組み後方ドヤ顔待機していると
「大神、いつまで飛べる?」「無限ではなi・・・ありませんが今日一日は余裕です。」ちなみにこの無限ではないというのは星からのエネルギーフィードバックが無くなれば体力次第という意味だ。 勿論結果は測定不能だった。
次、反復横跳び。
峰田がもぎった個性を使って残像拳まがいの事をした結果この競技においてはトップクラスの成績をだしていた。
「クククッ、なるほど反作用か、芸者、いやコメディアンとしては中々どうして良い。加えてその上背ゆえに可能な事だろうな。」
「大神!お前ちょっと顔がいいからって馬鹿にしたなー!呪ってやる~!」
「すまんな、馬鹿にした訳ではない。ただこんな方法があるのかと感心しただけだ、悪いが我流で模倣させてもらおう。」「へ?」
【雷災】磁球引・双打/ボルトコート
推薦試験でつかったアイスコートの雷版を自身に纏い、某電竜の特殊個体が放つ電磁球を二つ展開した。当然どちらもS極だし俺自身もS極だ。
「・・・はじめ!」
電磁球を寄せては自分と反発させるを繰り返す。正直面白半分だったが記録は峰田といい勝負になった。
「そんな、オイラの唯一の記録が・・」
「精進する事だな峰田よ、この程度造作もない。」
ボール投げ。一部体を龍に戻したところで赤髪がくいついてきた。
「おおなんだその腕、かっけぇな!」「俺より使い勝手のいい電気に異形系つきとか才能マンかよ!?」続くように金髪も俺にくいついた。
「はるか昔、先祖にこのような力を持った者がいた。我はそれが時代をへて覚醒しただけのこと。はじめはおぼつかない事もあったが今となって懐かしい記憶だ。」
話こんでいると妙案が浮かんだ。それはボールをM極、電磁球をS極にして投げる事だ。
「ん、試行錯誤も英雄への道。どれ、こんな感じか。」
磁石の容量で飛ばしたボールは3分後、無限の記録になって帰ってきた。
余談だが可愛い顔して麗日がまったく麗らかじゃない記録だったのは当然の話だ。
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