ハーメルン
PSYCHO-PASS Sinners of the System[case.4 再会の白] ーReunited with White
新制一係




・・・・・・・・・・・


同日 公安局 分析室

データを元に、分析官の唐之杜志恩が
様々な画像や分析結果を画面上に映し出す。


「霜月監視官たちが遭遇した死体
しかし、よく見つけたわね〜、
体の焼印なんて」

画面に映し出された数々の焼印の写真。
あの後シャワーを浴びて少し仮眠をとったものの、
画像を見るとあの部屋の死臭を思い出したのか、
顔が青ざめていく。

「監視官!大丈夫ですか……」

「気にしないで、須郷執行官
……分析官は話を続けて……」

霜月を心配したのは新たに一係へ異動となった須郷徹平。
元々は二係に所属していたが
征陸の後釜として異動。

そして征、陸は持病の悪化、そして年齢のこともあり
執行官から離れることに。
今は専門の矯正施設で自由気ままに過ごしていた。


「……無理しないでね、監視官、
…で、朱ちゃん達が向かった現場にも同じような死体
こっちの方が悲惨ね、この男性は目玉くり抜かれてたり、
こっちの女の子は子宮が取り除かれてたって訳……」

「残念ですが、こちらの方が腐敗が酷く
焼印のようなものは見付けましたが殆ど形を為していませんでした」

「須郷執行官の言う通り、本当に酷かった
…とてもじゃないけどこんなことを日本国内でできるとは思えない
だから、恐らくは……」



「国外で散々な目に合わされて
何故か日本で棄てられた、もしくは逃げてきた
ですよね、先輩?」

口元をハンカチで覆いながら、なんとか話す霜月。
まだまだ常守には負けたくない、そんな気持ちが彼女には残っているのか強気な態度で発言する。

「その通りよ、霜月監視官」

明らかに体調の悪い霜月をゆっくり支える常守。
その手を払うことは無かった。


「あと……この人たちが持ってた薬も
分析し終わったんだけど……
…………その中に、よく分からない薬物が混ざってました」

唐之杜の隣でカタカタとキーボードを操作する雛河。
覚醒剤や鎮痛剤はともかく、
薬物に詳しい雛河でも、見た事のない薬が混ざっていることが判明。


「この赤い錠剤、成分も無茶苦茶で
一体何に使うのか……
……多分だけど、一種の抗うつ剤…かなって」

透明な袋に入れられた、不気味な程真っ赤な薬。
宜野座はあの部屋で見つけた薬を、全て雛河に渡していた。


「もう日本では販売されてないけど
"パロキセチン"の成分にすごく似てて……
…でも少し違って……、
抗うつ剤の中でも最強って言われてたパロキセチン以上のセロトニン作用があると思います……」

元はうつ症状の緩和のために使うもの。
しかし何故、大量にこの薬を持っていたのか?
雛河でさえも簡単に成分が解析できないほどの強力な薬物。


「このマークについてはまだ何も解明できていないの
弥生と引き続き解析しておくわ
……雛河君にもこの薬物の解析を
それでいい?朱ちゃん?」


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