ハーメルン
きりたんがマスターに自分の想いを伝えるまでの物語。
プレゼント。
どうも。東北のきりたんです。
そろそろお兄さまの誕生日だそうなんですが、ただプレゼントをあげるだけじゃなくて、なんか面白いことしたいんですよね。例えばこう…サプライズとか?
まぁどんな内容にするかは全く考えないし、案もないんですけど。
『…ねぇお兄さま。最近なにか欲しいものとか、あります?』
「う〜ん…欲しいものねぇ…。特に思いつかないなぁ」
『そうですか。わかりました』
欲しいものが無いとなると…困りますね。なにをプレゼントしましょうか。でも、せっかくあげるならいつも使えるようなものを上げたいので…。お兄さまがよく使ってるものとか…。いやでも、そんな日常品なんか誕生日であげるもんじゃないですよね。こうなったら、仲のいい人に聞いてみるのもアリかも知れません。
となれば、聞いてみる人はあの人しかいませんよね。
『あ、もしもし。お久しぶりです。葵さん』
「あれ〜?きりたん?お久しぶり〜」
この人なら1番良いアイデアをくれるでしょう
『さっそく本題の質問なんですけど、マスターの誕生日って、葵さん達はなにかプレゼントあげました?』
「プレゼント?うん。あげたよ」
『あの、私のとこのマスターもそろそろ誕生日なんです。それで、どんなものあげればいいか、アドバイスが欲しくて…』
「う〜ん…そうだなぁ…。きりたんのマスターさんの好きなものとか、あげればいいんじゃない?」
『それが、あんまりないんですよ。あの人物欲ないので』
「う〜ん…じゃあ。きりたん自身をプレゼントにするとか?」
『…葵さんもそんな冗談言うんですね』
「割とマジだよ」
『えっ』
流石に…私もお兄さまも困ってしまいます。お互いに。
「まぁ、私は物をあげてはいないの」
『えっ?』
「私のマスターも、きりたんのマスターと同じことを言ったの。いつも"○○が欲しい〜"とか言ってくるのに…」
『…じゃあ、何を?』
「マスターは、"癒し"って言ってくれたよ」
『癒し?』
「うん。マスター自信に聞いてみたらね『葵達は、俺に癒しをくれたよ。だからそれ以上プレゼントなんて要らないさ』って。カッコつけたセリフだよね〜」
『…癒し…ですか…』
「そうっ!(あおい〜!ちょっとええか〜?)あっお姉ちゃんが呼んでるから行くね。じゃあ、がんばってね、きりたん」
…なんか、葵さんも葵さんで忙しそうですね…。
それにしても、癒し…ですか。私はあげれられてるんでしょうか。でも一緒に居るといつも楽しそうだし、そこら辺は心配する必要無さそうですね。
私なりの最高のプレゼントをしてあげましょう!
▼誕生日当日▼
『…さてお兄さま。今日は誕生日ですね』
「ん?あぁ、そうだったね」
『という訳で、私からのプレゼントです』
「おぉ!ケーキだ!」
『そうです。お兄さま甘いもの好きですよね。きっと喜んでくれると思って』
「ありがとうきりたん!うれしいよ!!でもどうやってこんな立派なケーキ手に入れたの?」
気になる人もいるでしょうね。何故引きこもりの私がそんな大層なもの買えたのかって。そりゃあ、作ったからです。私が。
私が自ら作れば、大きい金額も必要ありませんし、なにより心がこもってるのでとっても嬉しいでしょう。これで喜ばない人は居ないはずです!…きっと
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