ハーメルン
きりたんがマスターに自分の想いを伝えるまでの物語。
お留守番。
「じゃあきりたん、行ってくるね〜!」
『はい、行ってらっしゃい。お土産待ってます』
「沢山買ってくるね〜!」
あぁ、行ってしまいました。あっどうも、きりたんです。お兄さまは今日から2泊3日の修学旅行らしいです。当然その間はお留守番なんですけど、3日間も何すればいいんでしょうかね、ほんとに暇です。お兄さまは「特にものを壊さなかったら何しても大丈夫だよ」って言ってましたけど…物壊すことなんてしませんよ。
あっそうだ、誰か家に呼んで一緒に遊びましょう!誰を呼びましょうかね…。
葵さんと茜さんでも呼んでみましょうかね、VOICEROIDなんて基本やる事ないのできっと暇してることでしょう。
『あ、もしもし、葵さん』
「きりた〜ん!どうしたの?」
『実は、今日からマスターが2泊3日の修学旅行でとても暇なんです。だから、遊びに来ませんか?』
「えっいいの?」
『はい、もちろん大丈夫です。マスターにも前もって聞いてますし、私の友達なら大丈夫でしょう。あ、茜さんも一緒にきて遊びましょう』
「本当〜?!お姉ちゃ〜ん!きりたんのところ遊びに行こ〜! ╲ほんまか〜!?行くわ〜!!╱うん、お姉ちゃんも来るって」
『ふふっ、じゃあ待ってますね。住所送るのでいつでも来て大丈夫ですよ』
「は〜い!じゃ支度したらさっそくお邪魔するね〜」
やっぱり暇してたみたいです。茜さんも喜んでたのが電話越しに聞こえてきましたね、楽しみです。お菓子でも用意して待ってましょう。
▼数十分後▼
「やっほ〜!来たで〜!」
「遊びに来たよ〜」
来たみたいですね、迷子にならずに来れたみたいです。
『どうぞ、待ってましたよ』
「はいきりたん、これあげる」
『?なんです?これ』
「これはな〜?駅のお店で売ってたずんだもち!きりたん好きやろ?マスターさんとでも食べてや〜」
『ありがとうございます。でもマスター帰ってくるの3日後なので皆で食べましょう』
「あっそっか。修学旅行って言ってたっけ、じゃあ一緒に食べよっか」
『じゃあ、早速食べましょう。何して遊びます?ゲームならいっぱいありますよ』
「ん〜…そやなぁ…。あっウチこのマリオカートしたいわ!」
『いいですね、やりましょう。私強いですよ?それ。葵さんは何かやりたいやつあります?対戦でも協力でもなんでもいいですよ』
「私はとりあえずいいかな〜。ずんだもちでもマスター食べながら2人がレースしてるの見てるよ」
「え〜!葵もやろうや〜」
『わかりました、やりたくなったら言ってくださいね、コントローラーまだあるので』
「きりたん!はよやろ!!」
『はいはい、今つけますね』
ふふ、茜さんもこのゲームを選ぶとは、運がないですね。私は自分で強いと言いましたけど、実際かなり得意なんです。本気で戦ってぼこぼこにしてやりましょうか…。
▼1時間後▼
「つ、強い…勝てへん…」
『ふっふっふ。その程度ですか?茜さん。まだまだですよ?』
「くっそ〜…。同じ車使ってるはずなんに勝てへん…なんでや…」
『茜さん茜さん』
「ん?」
『…"実力差"ってやつですよ』
「うわぁぁぁああ!!むかつく!!!」
圧勝です。茜さんは思ったより上手かったですけど、私には及びませんね。まだまだです。
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