第6章 第二の殺人
第二の殺人は、九州の佐賀県にある唐津で起きた。
「被害者はナイフによる出血死か。」
「ええ、凶器はバタフライナイフと思われます。」
「それで、身元は。」
「はい、被害者は佐賀市在住の広崎紘一さん35歳です。」
「やはり、指宿の事件と関係ありそうですね。」
「ええ。」
数時間後、高杉は部下の梶山と松本と菅原と一緒に鹿児島へやって来た。
「そうか、佐賀県警と鹿児島県警と合同捜査本部が設置されるようだな。」
「ええ、犯行の手口も違いますし、やはり怨恨の線か。」
「はい、可能性があります。」
「第一の事件は、犯人は特急「つばめ9号」に乗ってた可能性があります。」
「そうか。」
「やはり、犯人は東京と鹿児島と佐賀で殺人が起きた。」
と、梶山は言った。
「ところで、犯人はどんなトリックを使ったのかね。」
高杉は南と高山に言った。
「今、謎を解いているところです。」
「そうか。」
「問題は、犯人は誰なのかだ。」
「サングラスをかけた男か。」
「ええ、つばめレディの人が間違いないと言っています。」
「ああ、その男が怪しいな。」
「ええ。」
「おい、男の身元が分かったぞ。」
「班長、犯人は分ったんですか。」
「ああ、この男だ。」
「誰なんですか、この男。」
「泉 信之。」
「東京都杉並区、今警視庁で不正事件の捜査でマークしているそうだ。」
「この男が犯人なのか。」
と、高山は言う。
「じゃあ、この男が今回の殺人はこの男か。」
「ああ。」
「まず、間違いないと思われます。」
一方、泉は稲本代議士と都議会議員の磯部と話をしていた。
天文館
「おい、大丈夫なんだろうな。」
「ええ、任せて下さい。」
「警察にはバレていないだろうな。」
「それならご心配なく。」
「ああ、そう言うと思いましてこれを受け取ってください。」
泉は磯部から現金5000万円を受け取った。
「よし、後は頼むぞ。」
「任せて下さい、稲本先生。」
「この企画は、我々でなければできないからな。」
「ええ。」
「その分、我々が。」
「任せておけ、俺たちはどんな手を使ってでも、やるんだよ。」
「さすがですね。」
「先生、これ少しですが受け取ってください。」
「おう、これは百万あるな。」
「へへへへへへへへへへへへへ。」
「これで我々がやったら、会社は大繁盛だ。」
「どんな手を使ってでもな。」
「ああ。」
「いかがいたしましょうか。」
「こうなれば、俺たちの不正がバレル前に奴らを口封じで殺してやるか。」
「おお、そこは俺に任せろっ!。」
と、殺し屋の黒田はステンレス製のリボルバーを持って射殺に行くのだ。
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