7月1日 その③
「用がねえなら帰らせてもらうぜ」
「生徒会に来い。空条承太郎」
生徒会長が力強く言い放ったタイミングで、書記の橘が生徒会室から出て来て目を見開いている。想定外だったようだ。
緊張感のある間が一瞬、場を制圧するが承太郎の一言であっという間に霧散する。
「断る」
「なぜだ?」
「俺は運営側に回るつもりはこれっぽっちもねえ。それだけだ」
「ええ⁉︎断るんですか⁉︎会長直々にスカウトなんて初めてのこと何ですよ⁉︎」
「——そうか。生徒会はいつでも門を開いている。覚えておいてくれ」
状況について行けていない橘書記を残し、二人は背を向け歩き出したのだった。
←To Be Continued
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