序章 ヴェストリ広場の決闘
コルベールは本を片手に走っていた。
先日ルイズの召喚した使い魔の傭兵に刻まれたルーンのことを徹夜で調べていた彼は、彼のルーンの正体がわかったのである。
考えうる限りで最悪の組み合わせであった。あまりにも相性が良すぎるのだ。
「はぁ、はぁ…!こ、校長室に急がねば…!」
校長室に勢いよく飛び込んだ彼は、その部屋の主の名前を叫ぶ。
「オールド・オスマン!大変です、一大事です!!」
「なんじゃ騒がしい、それはワシのささやかな楽しみより大切かね?」
髭を蓄えた老人、オスマンはめんどくさそうな目でコルベールを見た。
コルベールが一大事と言った時はだいたいガラクタ発表会になるからである。
「こ、これを見てほしいんです!」
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