ハーメルン
ゼロの異端者
2


「・・・・それがあなたの答え?」

ルクシャナの問いに少女は頷く。

「なら好きにしなさい。」

ルクシャナはサイトを引っ張りながら去っていく。少女はそれを呆然と見つめ、やがて緊張が解けその場にへたり込んでしまう。

「こ、怖かった・・・・・」

ルクシャナの目線に、逃げ出さなかった自分を褒めてあげたかった。

「あ・・・・・」

するとここで少女はある事に気付いた。

「お名前、聞き忘れちゃっいました・・・・・・」

トリステインの王女、アンリエッタは、誰もいない広場に一人呟いた。

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