ハーメルン
【書籍版二巻発売中】迷宮狂走曲~RPG要素があるエロゲのRPG部分にドはまりしてエロそっちのけでハクスラするタイプの転生者~
9.「ボス部屋周回」は狂人の発想
Q.【門番】になる前の「彼」の欲望って結局なんだったんですか?
A.「彼」は死体に性的興奮を覚える特殊性癖の持ち主でした
Q.ということは、あのボス戦で敗北した場合って……
A.つまりそういうことです
Q.でも屍○するって言ったって、今の「彼」にチ○ポついてる?
A.本作はエロゲです。つまりそういうことです
――【アヘ声】公式Q&Aより抜粋
──────────────────────
《表》
あれから俺は【騎士】のクラスレベルを上げることでダンジョン上層のボスに有効なスキルを覚え、ルカも罠の解除だけでなく戦闘もこなせるようになっていった。
そして、ついにその日はやってきた。
「とうとうここまでたどり着いたな、ダンジョン上層・10階層!」
俺たちの視界いっぱいに広がるのは、高さ10mくらいはありそうな扉。いわゆる「ボス部屋」というやつだな。ボス前の扉は巨大……ゲームのお約束って感じだ。
“ホント、ようやくって感じだよ……。奴隷になってからの時間が濃厚すぎてノーム時代の記憶が掠れそうなんだけど”
相変わらず何を言っているのかは分からないが、ルカも心なしか感無量といった様子で、俺の肩あたりの高さをフヨフヨと浮かんでいる。
ああ、ちなみに浮遊効果のある装飾品は色々なことに
転用
(
悪用
)
できないかの検証が終わったため、普段からトラップを解除する立場のルカに装備させることにした。
こうして浮遊する姿を見てると、小さな身体と幼い顔立ちも相まって妖精みたいだな。まあそれを本人に言うと
肩をペシペシ叩かれる
(
怒られる
)
んだけどな。妖精のこと嫌いなんだろうか?
「……ん?」
と、よく見れば扉の前に人相の悪いゴロツキみたいな3人組がいた。先客かと思って後ろに並ぼうとするも、そいつらはこちらを見るなりニヤニヤ笑いながら道を空けた。なんだこいつら。
「……えっと、どうしたんですか?」
「ククク……なに、オレたちのことは気にしないでくれや」
「アンタの邪魔したりはしないからよ」
「オレたちのことは観客だとでも思っててくれ」
“あっ(察し)”
あー、なるほど。こいつら、俺のボス戦に便乗するつもりか。俺がボスを倒した瞬間を見計らってダッシュで中層に下りるつもりなんだろう。いや、こちらに害意がないなら構わないんだが……。
「別に便乗するのはいいですけど、もしボスがドロップするアイテムを横取りなんてしたら……
分かってますよね?
」
“そこで真っ先に気にするのがドロップ品なあたり、主らしいというかなんというか……”
「へ、へへへ……お見通しってワケか……さすがだぜ……」
「わ、わぁーってるよ……オレたちは下に行きたいだけだ……」
「どうせオレたちでは使いこなせねぇだろうから、戦利品にゃ興味ねぇよ……」
“顔面蒼白を通り越して土色になるくらいなら、最初からやらなきゃいいのにね”
[9]前話
[1]次
最初
最後
[5]目次
[3]栞
現在:1/6
[6]トップ
/
[8]マイページ
小説検索
/
ランキング
利用規約
/
FAQ
/
運営情報
取扱説明書
/
プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク