ハーメルン
アクタージュのママの人
石杖綱吉と共演者の演技その4

旅をする凄腕の女剣士は、襲い来る悪漢達を見事な剣捌きで倒していく。

全ての悪漢を倒し、鞘に刃を納めた女剣士は旅を続ける。

旅の途中で女剣士が立ち寄った町の茶屋では、茶屋を営む母親とその娘が元気に働いていた。

茶屋で、お茶と団子を注文して待っていた女剣士。

「注文されたお茶と団子です、ゆっくりしていってくださいね」

茶屋の母親が女剣士にお茶と団子を渡して快活に笑う。

元気に働いている茶屋の母親を見ながら、茶屋で穏やかに過ごす女剣士も僅かに微笑んだ。

女剣士が茶屋で静かな一時を過ごしていると、茶葉を買いに行った娘が帰ってこないことに気付いた茶屋の母親。

慌てた様子で駆け込んできた町人が「娘さんがガラの悪い奴等に連れ去られていくところを見たって奴がいるらしい!」と茶屋の母親に言った。

「私の娘は、何処に連れ去られたの!?」

町人が後ずさる程の迫力で言う茶屋の母親に、動揺しながらも町人は詳しい状況を語り出す。

娘が町外れの場所にまで連れ去られたことがわかり、いてもたってもいられない様子の茶屋の母親。

そんな茶屋の母親を安心させるように、茶屋の母親の肩に優しく手を置いた女剣士。

「貴女の娘は、拙者が必ず助け出してみせよう」

力強く言い切った女剣士は、町外れへと駆けていく。

町外れで現れたガラの悪い男達を相手に剣を振るっていく女剣士の剣に、迷いはない。

ガラの悪い男達の頭目が槍を持って女剣士に襲いかかったが、槍による突きを潜り抜けて回避した女剣士が槍を半ばから剣で断ち切って、返す刃で頭目を斬る。

全ての敵を倒した女剣士が縄で縛られていた娘を助けると、娘は町外れまで来ていた茶屋の母親の元まで駆けていった。

抱きあう茶屋の母親と娘を見て、優しい顔で微笑んだ女剣士。

その場面で、女剣士が主役のこの時代劇は終わりとなる。

華道を教えるお花の先生は結婚して義理の母親となった。

母親と年齢が近い義理の娘と母親の関係は最初、親子関係というよりも姉妹関係に近かったらしい。

それでも義理の娘に対して母親として接していこうとする真面目な義理の母親。

どんな時も真っ直ぐな義理の母親は、義理の娘の母親になろうと努力していたことは間違いない。

そんな義理の母親のひたむきさに根負けする形で、娘は義理の母親を母親として認めたようだ。

「お母さん」

娘が義理の母親のことをそう呼んだ時、義理の母親は物凄く嬉しそうに微笑む。

とても美しい義理の母親の微笑みは、まるで花が咲くような微笑みだった。

その日から義理の母親と娘は、親子になれたのかもしれない。

姉妹のような関係から母娘の関係に変わった2人は、仲良く母と娘として過ごしていく。

穏やかな義理の母親と娘の関係を映したこのドラマは、それで終わりとなった。

まるで太陽のような母親を中心にして、家族は生きている。

母親に振り回されるようなことがあっても、それが幸せだと感じてしまう程に好かれていた母親。

そんな母親はトロピカルフルーツが大好きで妙に詳しい。

「マンゴーは原産地のインド北部では6千年も昔から栽培されていたのよ。葉は長い楕円形で、多数の小花をつける常緑喬木で、大きさは10mから30mくらいにまで大きくなるの。果実は品種によって、0.1kgから1.5kgになって、偏平な勾玉状になったり卵形になったりするわ」

[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/5

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析