ハーメルン
未来と古来と異界のポケモン
少年と双子とアカデミー



~ポケモンアカデミー~

「ぜー……ぜー」
「階段キツすぎ……」
「グワッ!」

ほんと毎回この階段を登るって考えると本気で地獄だよ……

ってグワッ?

「「ん?」」

私とヴィオ姉が視線をライズ君に向けるとライズ君はガーグァの背中に乗せて貰って登っていた……

ついでに視線を合わせようとしない……ってか反らしてる

うん……まぁ賢いやり方なのは分かるんだけど……ずるいよ……

「とりあえずさっさといくぞ」
「って、あ!?まってよ!」
「絶対後で絞める……」

ライズ君はガーグァに乗せて貰ったまま学校まで移動していっちゃった
あとヴィオ姉怖いって!?



私達はとんでもない大きさの扉を開けてアカデミーの中に入る
そこはまるで図書館のようになっており、至る所に凄まじい量の書物が置いてあった
すると先に中で待っていたネモが私達を見付けて話しかけてくる

「二人とも!
ポケモンアカデミーへようこそ!
ここは学校のエントランスホールだよー!」
「あ、やっぱりエントランスなんだ……場所間違えたかと……」
「まぁ図書館も兼任してるからねー
それにここの受付で登録すればいろんな授業を受けられるし校内のいろんな施設につながってる!
だけど勝負出来そうなくらい広いのにエントランスでのポケモン勝負は校則で禁止なんだー……」
「当たり前だろうが……」

ネモ……頭の中には勝負しか無いのだろうか……
すると2Fから校長先生がこちらに向かってきて声をかける

「スカーレットさん、バイオレットさん、ネモさん、ライズさん
初めての登校はいかがでしたか?」
「大変でしたよ……」

私は思わず来るまでに起きたことを思いだしてげっそりとしてしまう……
しかもネモがしょっちゅうバトルを仕掛けてくるし……

「おやおや?
大冒険だったのですね
さすがチャンピオンランクであり、そして生徒会長ですね
ご案内ありがとうございます」
「友達だから当然ですよ!
ねーヴィオ!レt……」
「それはそれとしてネモさんには後でOHANASHIがあります」
「ェ゛……」

校長先生は突如として厳しい視線をネモに向ける、ネモのバトル癖はいろんな所で迷惑をかけているようだ

「あ、せ、先生!そういえばスター団の人達見ました!」

今露骨に話し反らしたな……

「なんですって!どちらでですか!?」

あれ?でも校長先生はかなり驚いて真面目な顔をし始めている……
やっぱりなにか重要な問題があるのかな?

「校門の階段下でイーブイバッグの子がからまれてて……」
「それは大ニュースですよ……
今も彼らはいますか?」
「ヴィオとライズが実力で追っ払いました」
「ああ、なんということでしょう……
二人とも、人助けはいいことですが入学早々ワイルドはほどほどに……」

あれ!?なんか私も巻き込まれた!? 

「それとライズ君は後でレポートの提出をお願いします」
「わかってます、後で書いてコピーを届けます」

レポート……なにか宿題でもあったのかな?

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