紫の少女と少年と教室
~ポケモンアカデミー『1-Bグレープクラス』~
私はレティと別れた後とりあえずライズに案内されて1-B教室へと向かった私は自分の担任の姿を見て絶句する
「……」
「そうか、君が校長から聞かされていた入学が遅れてしまっていた子だね
ライズ君、ここまで案内してくれてありがとう
だがたしかネモ君が案内してるのではなかったかな?」
「俺が登校する時にガーグァが暴走しちまって登校中のこいつらと合流したんですよ……」
「おお、ガーグァちゃんが暴走してしまったか……何があったのかね?」
「多分何か踏んづけたりぶつかったりした痛みたと思うんですが俺も途中まで気が付かなかったので詳しい事までは……」
「そうか……あ、後でアイルーちゃんを愛でさせて貰っても?」
「それは俺ではなくアイルーの奴に直接言ってくれ」
「おお、それもそうだな」
「それよりバイオレットの奴が固まって置いてけぼりになってますよ?」
「おっと、いかんいかん」
私の目の前にいる担任の先生は……
巨漢で……筋肉ムキムキマッチョマンで……強面な顔をしているが………
「私の名前はサワロ、家庭科教師でありこの1-Bの担任だ
コンゴトモヨロシク」
……フリッフリでピンク色のハートエプロンを付けた先生だったからだ
「しっかしサワロ先生……毎日のようにエプロン変えてはいるが……今回のはとんでもない破壊力してるぞヲイ……」
「む……そうか……可愛いエプロンだから私の強面もある程度軽減されると思ったんだが……」
「いや、強面どうこうじゃないんだよ……そのエプロンの破壊力は……腹筋に……クッ!?」
「……ブフッ!?アハハハハッ!?流石にそれは反則!?
初対面だから余計に笑いを堪えられそうにないです……クククッ……すみません笑いが……アハハハハッ!?」
耐えられるわけないじゃない!?あんなの反則だって!?
「おぉ、そうかそうか
恐くなくなっているなら何よりだよ」
「サワロ先生……あんたの感性はどこか壊れてるよ……ククッ」
「ん?そうか?
とりあえずバイオレット君は私が呼ぶまでちょつとそこにいてくれ」
「わ……ブフッ……わかりました……ククッ」
~教室内~
「お、おはよー!ライズ!久しぶりじゃん」
「あぁおはよう……ククッ……それよりも今日のサワロ先生はインパクトヤバイから笑い堪える準備しとけ……ククッ」
「え?ナニソレ……」
クラスメイトはライズとの談笑をしていると教室にサワロ先生が入ってくる
そして全員が同時に吹き出す事になる
「「「「「ブフォ!?!?」」」」」
「おはよう、皆
今日は新しいクラスメイトが増える事になった
元々一緒に入学する予定だったのだがこちらのミスで入学案内が遅れてしまってね
気になるかな?」
ライズ以外の全員の内心はやはり一つになる
『『『『『それよりそのエプロンの方が気になるんですけど!?』』』』』
そう、サワロの服装はそのままであり、いつも何かしらのエプロンをしている彼だが今回のエプロンは今までに付けてきたどのエプロンよりも腹筋への破壊力が凄まじい代物だったのだ
もはや全員が新しいクラスメイトの事よりもサワロのエプロンの方が気になってしまっていたのだった
[9]前書き [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/2
[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク