紅と紫の少女と秘伝スパイス
~食堂~
皆優しくしてくれるし面白い話をしてくれる人も多くてとても充実した日々を送れてそうだ
授業が終わってお昼休みになったからとなりの教室にいるヴィオ姉と一緒に食堂で食事を取ることにした
ただいざ食堂に向かうとたまたまペパーに会ったんだけどなんかヴィオ姉がいるのを見た瞬間ペパーが凄く嫌そうな顔をした
「おっ!また会った……お前もいるのかよ……」
「あら?もう一度オモチャにしてもいいのよ?」
「やめてくれこの悪い子ちゃんが……
あー、確か妹の……」
「スカーレットです!レティって呼んでください!」
「そうそうレティ、オレのこと覚えてるよな?」
「灯台の所で会いましたよね」
「そーそー!さすがの記憶力ちゃんだな!」
記憶力ちゃんってなんだろ?
変な言い方する人だなぁ
「生徒会長とつるんでるって学校中オマエの噂で持ち切りだぜ?」
「ふえぇ!?そ、そうなんですか!?」
「あぁ、ついでにそんな有名人に会うために来たくもねぇ学校まで足を運んでやったんだ」
「へ?どういうことですか?」
「……オレの野望の実現の為にその強さ……貸してくれねーか!」
「野望?どういうことかしら?」
「へへへ!オレの野望!詳しく聞きたいかー!」
「うん!聞きたい!」
「どっちでも言いわよ」
ってヴィオ姉!?
「じゃあなんでお前ちゃんは聞いたんだよ……
まぁいいや、意外かもしれねーけどオレはピクニックが好きで料理すんのも得意なわけよ」
「もっと詳しく聞かせなさい」
「って一気に食い付いたな……まぁ今はポケモンを元気にする健康料理を研究してんだけど……
この前見つけた本に食べればたちまち元気になる『秘伝スパイス』っていう食材の情報が載ってたんだ!」
「秘伝!……じゅるり」
「『秘伝スパイス』は全部で5種類!
その粉末をペロッと舐めるだけで滋養強壮、健康促進!
老化防止に免疫アップだ!
パルデアにしかないガチで珍しい食材らしい!」
パルデアにしかないか………ちょっと面白そう!
「だけど秘伝スパイスはヌシポケモンってのに守られてて簡単には手に入らねーんだと!」
「ヌシですか?」
「おう、ヌシってのは多分……こんなヤツ!」
するとペパーが手に持っているオレンジ色と紫色の本に描かれているポケモンの絵を見せてくれた
それには……
『エリアゼロの怪物』
エリアゼロには不思議なポケモンが生息している。
下に行くにつれてポケモンかどうかもわからないような巨大で凶暴な生物がその姿を見せ始める。
彼らの猛攻を受けた事で隊員が致命傷を負い、一時退却することとなった。
観測隊の一人が偶然撮影した写真。
ドンファンというポケモンに似ているような気がするが体の大きさや背中の形など生物的に全く異なる。
なんと偉大な牙であろうか。
もう一冊には
エリアゼロには不思議なポケモンが生息している。
下に行くにつれてポケモンかどうかもわからないような小型で残酷な生物がその姿を見せ始める。
彼らの猛攻を受けた事で隊員が致命傷を負い、一時退却することとなった。
観測隊の一人が偶然撮影した写真。
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