ハーメルン
未来と古来と異界のポケモン
紅と紫の少女とパルデアの大穴


すると私達の懐のボールからミライドンとコライドンが飛び出す

「アギャア!」
「アギャス!アギャス!」

校長先生と私達は思わず驚いて二体へと振り向いた

『やぁ久しぶり
元気そうでなによりだ』

「ギャス!」
「アギャッ!」


『実はこの二匹はワタシ達が管理していたポケモンでね』
『ペパーという少年から受け取ったであろうボールももともとはワタシ達のものなんだ』

っ!?……コライドン達と別れなきゃいけなくなる……
それはちょっと……嫌だな……

『しかし今ワタシ達はそのポケモン達を管理できない状況にいてね』

えっ!?それって……

『二人には引き続き二匹を可愛がってほしい』
「っ!!はい!!」
「大切にさせていただきます!」

すると二人の博士は顔を緩めて微笑む

『そう言って貰えると助かるよ』
『ああ、だが二匹は今弱っており戦闘能力を失っている』
『移動に特化したライドフォルムにはなれそうだが、持っていた能力を完全に取り戻すには時間を必要とするだろう』

弱っている……やっぱり……
あの時かなりボロボロになってたし何かあったんだ……

『ワタシ達の連絡先をスマホに登録しよう
スマホロトムを出してくれたまえ』
「あ、はい!わかりました!」

すると私達のスマホロトムが飛び出して情報を受け取る
相変わらずタイミング良く出てくるなぁ……

『今後は状況確認のため定期的に連絡させてもらうよ』
『それでは達者で……と言いたい所だったのだが……』

ん?どうしたんだろう?

『今まで話をスムーズに進めるためにスルーしていたのだが……』
『クラベル先生……その格好は……』

…………まぁ……気になるよね……

「あぁ、これですか?
二人を呼び出す為に放送室に向かった時にマルマインさんのだいばくはつを貰いまして……
いやぁ良い育てられ方をされていてなかなかの威力でしたよ?
これはその時の影響ですね、髪型はまぁ悪くないと思ったのでとりあえずそのまま放置させてもらいました」

……えぇ……

『……ワタシとしてはそれはどうかと思う』
『……正直センスを疑わざるを得ないな』

博士達はそう言い残して通話を切ってしまった……

「……………………」

校長先生……

「アギャギャ!ギャス!」
「アギャッ!アギャッス!」

「ワタシのセンスはそれ程独特なのですかね……
しかしこのポケモンはもしやエリアゼロの……?」

校長先生は軽く落ち込んだように軽く呟くと今度はミライドン達に目を向ける

「オーリム……フトゥー……
まさかあなた達は……
いえ、考えすぎでしょうね……」

校長先生は考えを切り替えるように首を振ると私達へと向き合う
ついでに私達はコライドン達をボールに戻しておいた

ごめんね……後でいっぱい遊んであげるからちょっとまってて……

  アギャッ!


「さて、博士達にずいぶん大きなお願いをされてしまいましたね」

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