紅と紫の少女のポケモン選び
~コサジタウン~『レティ&ヴィオ』
私達は校長先生に続いて玄関の外に出てきた。
「おや、出てきましたね。
それではポケモン達よ!出て来てください!」
校長先生はボールを3つ同時に投げる。
すると緑色の子猫、赤くて火で出来た毛が生えたワニ、自棄にキューティクルのある髪を持った水色の鴨の三匹現れた。
「入学する生徒にはポケモンを渡す決まりでして、3匹の中からパートナーとなるポケモンを1匹選んで貰います。」
まずは校長先生が緑色の子猫に注目する。
「こちらはくさねこポケモンのニャオハさん。」
ニャオハと呼ばれた子猫が顔を洗いながら鳴いた。
「はにゃあ」
「可愛い!」
するとヴィオ姉がニャオハに近付いてしゃがむ。
すると………
「うりうり~」
「はにゃ!?はにゃぁぁぁあああ!?」
思いっきりわしゃわしゃし始めた。
ずるい………私もやりたいのに………
「こらこら、あまりやりすぎると引っ掛かれますよ?
次にほのおワニポケモンのホゲータさん。」
ホゲータと呼ばれたポケモンは手を軽く振って鳴く。
「ホゲワー」
「こっちも可愛い!!」
「うりゃりゃりゃりゃりゃ」
「ホゲワッ!?ワッワッワ……ホゲワッ!!」
「…………熱い」
ホゲータはヴィオ姉に構われ過ぎてくしゃみと同時に火を吹いてヴィオ姉の顔を軽く焦がしてしまう。
「ふふふ、次にこがもポケモンのクワッスさん。」
クワッスと呼ばれた水色の子鴨が首を振って軽くかっこつけてた。
「クワプルッ!」
するとヴィオ姉は懐からなんか看板みたいのを取り出す。
って何処に隠し持ってたの!?
「7点」
「クワッ!?」
ヴ……ヴィオ姉?それは10点満点なの?それとも100点満点なの?
「皆さんとても人懐っこくて私の側を離れないんですよ、でも貴女方の様子を見る限り大丈夫そうですね。」
すると三匹が私達に近付いて来たから私達もしゃがむ事にした。
「はにゃぁ!」
「ホゲワー!」
「クワッ!!」
クワッスはなんかムキになってない?
「……おや?
ふむ……やはり校長よりもスカーレットさんとバイオレットさんが気になるようです。
私としても選択を見守りたいですがそろそろ次のお宅に向かわないと……」
すると校長先生は向かい側に見える豪邸に顔を向ける
「あちらのお家にいますのでじっくり考えて、決まったら伝えに来てください。」
「はーい!」
「分かりました。」
「それではまた後程。
……失礼いたします。」
すると校長先生は向かい側の家に向かっていった。
「とっても礼儀正しい校長先生だったわね。」
「確かに!なんかすっごく真面目そう!」
「そうかしら?割とユーモアがありそうだったけど?」
するとママは笑顔で私達が悩む点を突く。
「ふふふ、でもみんな素敵だけど1匹選ばないといけないんだ?」
「うぐ………」
「どれにしようかしら…………」
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