紅と紫の少女と謎のポケモン
~コサジの小道~
あの後私達はコサジの小道にいたポケモンを二人で手分けしながら全部捕まえてから灯台に向かっていた。
灯台近くまでいくとネモが後ろから声をかけながら走り寄ってくる。
「レティ!ヴィオ!
ポケモンの捕獲は順調かねー!?」
「順調ですよー!」
「意外とちゃんと捕まってくれます。」
「ほほうどれどれ……二人が捕まえたポケモンの数は……」
ネモが私達が捕まえたポケモンの数を確認しようとしたその時だった。
「「グギャォォォ!!」」
突如として謎のポケモンの叫び声が響き渡り、私達は周囲を見渡す。
「何!?今の……!?」
「ポケモン……ですよね?」
「それも二匹いますね。」
「「オオオ……」」
今度は声が小さくなっていった
ネモが先に進んでからこちらに振り向いて話しかけてくる
「知らない鳴き声!
強いポケモンいたりして!」
「でもたぶんこの辺りのポケモンでは確実に無いですよね……」
「何が起きてるんでしょうか……」
ネモはさらに目を輝かせて更に話す。
あ、これ聞いてないわ
「二人とも!
声の出どころを探してみよっ!」
「ふぇ!?学校はいいんですか!?」
「ぜんぜん余裕はあるよ!
ただ、このへん危ない洞窟もあるからそこには行かないようにね!
一応スマホロトムの安全機能があるけど崖には気を付けてよね!」
私達も結局声の出どころを探すことにした。
確か……あー、崖下から聞こえた気がする……
「いく?ヴィオ姉?」
「私も気になるし行きましょうか、レティ」
声のした辺りの崖下を除いてみるとデルビルに囲まれた二匹の謎のポケモンを見つける。
結構大きいな……
けど……元気が無いように見える……
どうにかして助けないと……
「「…………」」
「グルルルル……!」
「バウ!バウワウッ!」
すると二匹は軽く起き上がってデルビル達に対峙する
「「アギャァァァァァァオ!」」
「わっ!?」
「まずっ!?レティ!」
あまりの声の大きさに私は驚いて体勢を崩してしまい落ちてしまう。
ヴィオ姉が私の手を掴んで救出しようとするけど力が無さすぎて逆にヴィオ姉も一緒に崖下に落下しちゃった。
「「キャァァァァァァアアア!?!?」」
するとスマホロトムの安全機能と思われるのが発動したのかスマホロトムがポケットから飛び出して私達の下に浮いて支え、ゆっくりと下ろしていく。
降りた頃にはデルビル達がが逃げていく様子が見受けられた。
「「キャイン!キャイン!」」
近くまで来て分かった。
この子達かなり衰弱している気がする。
私達は結局謎の二匹のポケモンに近付く。
一匹はどこか鉄のような質感を持つドラゴンポケモンと思われる見た目をしており、もう一匹はどこかの民族が付ける飾り羽根のような部位が複数あり、力強さを感じさせるドラゴンだ。
「「…………グゥゥ」」
謎の二匹のポケモンは力なく倒れている……
元気になるものをあげた方がいいかな……?
うーん、げんきのかけらもかたまりも持ってないし元気になるもの……そうだ!
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